ビター☆チョコ

店じまい後も変わらずご訪問ありがとう。
新居をかまえましたので
お近くにお越しの際はお寄りくださいませ。

ホリディ

2007-03-28 | 洋画【は】行

ロンドン郊外で暮らすアイリス(ケイト・ウィンスレット)とL・Aで暮らすアマンダ(キャメロン・ディアス)
仕事は出来るし美人なのに、どういうわけか男運が悪い。
クリスマスを目前に控えたある日
アイリスは3年越しの片思いの相手に二股かけられたうえに、あっけなく捨てられる。
アマンダは同棲していた恋人の浮気に激怒して、恋人を家から追い出してしまう。
恋に破れた二人は
傷心を癒すために、住み慣れた街や仕事から離れようとする。
二人が選んだ方法はホーム・エクスチェンジ。
家や車をそっくり交換すること。

ゴージャスなお屋敷から田舎のコテージに
田舎のコテージからゴージャスなお屋敷に。
こうして見知らぬ同士の二人の2週間の休暇が始まった。

落ち込んだ時、いっつも「どこか遠くに行きたい」と思います。
どこか遠くへ行ったからって、この自分の性格がコロッと変わるはずもないのは分かってるのですが、
「どこか遠くへ行きたい」と思ってしまいます。
どこかへ行くことで、なにか変わるきっかけをつかもうとしているのでしょうね。

アマンダも落ち込んだ勢いで、全く環境の違う田舎のコテージにやってきました。
でも、来てみたものの、ついた6時間後には時間を持て余してしまいます。
そんな時、アイリスの兄グラハム(ジュード・ロウ)が訪ねてきて
これまた勢いで、二人は一夜を共に過ごします。

一方、アイリスは近所に住む元脚本家のアーサーと知り合います。
若いときは有名な脚本家だったアーサーは
年をとった姿を人目にさらしたくない、という意地があってどこか頑なです。
アマンダの元カレの友人だというマイルズ(ジャック・ブラック)の協力もあって
アーサーの頑なな心を解いていくうちに
アイリスの気持ちには変化が訪れます。

二股かけられて、利用されていると知っているのにあきらめられない恋。
恋がうまく行かないのは「自分が悪いから」という考えに縛られていたことに気がつきます。

そしてアマンダも、遊びのつもりで始めた期間限定の恋がどんどん本気になっていくのに気がつきます。

離れた場所で違う経験をして
この二人の表情はどんどん変わっていきます。
アイリスは堂々と明るくなって
アマンダは柔らかくなっていきます。
その変化は、場所が変わったからというだけじゃなく
そのきっかけを生かして、二人が自分の考えを少し変えたからなんですね。
もちろん、新しい恋が始まったせいでもあるのですが。

ラブコメディで泣かされるとは思っていませんでした。
全くの予想外です。
そして、ちょっと訂正もします。
私、何度かジュード・ロウの生え際が気になって、どうしても素敵に見えない。。と言ったような気がします。
完全に間違ってました。
今回のジュード・ロウは生え際なんか全然気になりませんでした。
あのメガネ。
あの泣き顔。
「ラッキーナンバー7」のジョシュの腰タオル以来の衝撃でした。(笑)

『人生に1度だけ、誰にでも特別な休暇がある』
考えても思いつかないので、
たぶん私にはまだ特別な休暇は訪れてないのかもしれません。
そう思うと、まだこれから楽しみがありそうじゃないですか。
今夜はいい夢が見られそうです。