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安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

ドリス・デイ「DAY IN HOLLYWOOD」、ジャズ批評2024年7月号「銀幕の歌姫たち」。

2024-07-21 19:30:00 | ヴォーカル(A~D)

今月(2024年7月)号のジャズ批評誌は、「銀幕の歌姫」を特集し、ヴォーカルアルバムが多数紹介されています。アナ・マリア・アルバゲッティ、シビル・シェパードに続き、ドリス・デイを聴いてみました。

   

ジャズ批評2024年7月号表紙

(ドリス・デイの紹介ページ)

   

DORIS DAY (ドリス・デイ)
DAY IN HOLLYWOOD (COLUMBIA 1950~55年録音)

   

ドリス・デイ(vo,  1922~2019年)は、元々歌手としてスタートし、レス・ブラウン楽団の専属歌手であった、1945年に「センチメンタル・ジャーニー」の大ヒットを飛ばします。映画の方は、1948年から出演を始めましたが、こちらも演技派として、数多くのヒット作に出演しています。

このアルバムは、1950~55年の間のミュージカル映画から、ドリス・デイが歌った曲を12曲集めたもので、米国で、1956年に発売されました。僕の持っているのは、日本発売のレコードです。

曲目は次のとおり。

1  Tea For Two
2  Lullaby of Broadway
3  Cuddle up a little Closer
4  I Mya Be Wrong
5  Makin' Whoopee!
6  Be My Little Baby Bumble Bee
7  Secret Love 
8  Till We Meet Again
9  Ain't We Got Fun?
10  Just One of Those Things
11  It Had to Be You
12  Love Me or Leave Me
古いスタンダード曲が選曲されています。1953年の映画『カラミティ・ジェーン』で歌われた「Secret Love」は、ポール・フランシス・ウェブスター(詞)とサミー・フェイン(曲)によるオリジナル・ソング。

ドリス・デイは、「銀幕の歌姫」ではあるものの、歌手が映画女優になった例なので、他の女優さんとは、正反対です。どんなものを歌っても、聴いている人に語りかけてくるようで、とりわけ、ミディアムテンポにおける安定感抜群の歌には、惚れ惚れします。本作は、オムニバスですが、「Tea For Two」、「Lullaby of Broadway」、「Secret Love」、「Just One of Those Things」そして「Love Me or Leave Me」と、ポピュラー黄金時代の名曲を最高の歌声で楽しめます。

(参考)本作から「Secret Love」が聴けます。

Doris Day - Secret Love (youtube.com)

(安曇野市宅で聴いているところ)

飾ってあるレコードは、右から「Young Man with a Horn」(CBS  国内盤)、本作「Day In Hollywood」、「Love Me or Leave Me」(サウンドトラック、Columbia オリジナル盤)。


辻 彩奈(ヴァイオリン)と阪田知樹(ピアノ)の新譜「ブラームス・ヴァイオリン・ソナタ全集」などクラシックのCD。

2024-07-20 19:30:00 | クラシック演奏会

辻彩奈さん(vn)と、阪田知樹さん(p)のデュオ・リサイタルが、7月14日に群馬県前橋市で開催されました。チケットも入手してあったのですが、所用で行けず、その代わりにに、新発売のCDを聴いてみました。

辻 彩奈 (AYANA TSUJI)
阪田知樹 (TOMOKI SAKATA)
Johannes Brahms:Complete Sonatas for Violin and piano (Sony 2023年録音)

   

(メンバー)

辻彩奈(ヴァイオリン)、阪田知樹(ピアノ)

(曲 目)

ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第1番 ト長調 Op.78「雨の歌」
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第2番 イ長調 Op.10
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第3番 ニ短調 Op.108
パラディス:シチリアーノ 変ホ長調

(感想など)

辻彩奈さんの「ブラームスのヴァイオリン・ソナタ全集」の新譜CDは、発売を楽しみにしていました。本来なら7月14日の前橋公演の際に会場で購入して、サインもいただきたいと考えていたのですが、行けなかったので、仕方なく、タワーレコードで購入しました。

今回、辻彩奈さんの演奏には、表現に繊細な部分が加わり、陰影が感じられるようになった気がします。辻さんのイメージは、豪放で思い切りが良く、情熱的によく歌うヴァイオリンというものだったのですが、それに深みが加わったかのようです。

特に、ソナタ第2番の第1楽章の出だしや、第2楽章のフレージングが繊細でよく、第1番「雨の歌」に加え、このアルバムにより、第2番もファイヴァリットになりました。共演の阪田知樹さんも出過ぎず、好感が持てます。この二人は、これからも注目したいと思います。

   

別の写真。

 

【7月14日開催の前橋公演の様子など】

行けなかったのですが、チラシは手元に入手してありました。

   

チラシ

(出演者のプロフィール)

ヴァイオリン:辻 彩奈
ピアノ:阪田知樹

辻さんは、1997年岐阜県生まれ、東京音大卒業。2016年モントリオール国際コンクール第1位。N響、都響など国内のオーケストラやスイス・ロマンド管、トゥールーズ・キャピトル管などと共演。コロナ禍にあって国内での代役で幅広く活躍したことは、レパートリーの拡充や経験を深く積むことにつながった。阪田さんは、東京芸大を経て、ハノーファー音楽演劇大学大学院に在籍。2016年フランツ・リスト国際ピアノコンクール優勝、2021年エリザベート王妃コンクール第4位、内外のオーケストラと共演するとともに国際音楽祭へ出演、2015年CDデビュー。

(当日の模様など、辻さんのfacebookからお借りしました)

(本人のメモ)

2022年デュオ、2023年レコーディングから3度目の舞台。レコーディングで真剣に向き合った場所に戻って来れて、同じブラームス3曲をお客様の前で演奏できて、感謝の気持ちでいっぱいです。私たちの音楽も深まっているかなと思いながら演奏していました😌#桃娘 おいしい🍑🍰

(演奏写真など)

   


辻彩奈ホームページ:ヴァイオリニスト | 辻彩奈オフィシャルサイト | Ayana Tsuji

阪田知樹ホームページ: Tomoki Sakata 阪田 知樹 | Facebook  

 

【その他、聴いたクラシックのCD】

   

ラヴェル:ピアノ協奏曲ト長調。マルタ・アルゲリッチ(p)、クラウディオ・アバド指揮ベルリン・フィル(1967年録音)。

辻彩奈(vn)さんは、2022年にアルゲリッチ(p)と共演していて、僕も高崎でその演奏を聴きました。それを思い出しながらこのCDを聴きました。2011年にDSDマスターされたSACD専用盤(2018年発売)で、聴いています。


水野美術館(長野市)「水野コレクション 絵になる音」展に出かけました。

2024-07-19 19:30:00 | 美術展

先の連休中ですが、長野市は朝から蒸し暑く、冷房をつけて過ごしていましたが、気分転換に近くの水野美術館に行ってきました。『音になる絵』というテーマで展示を行っていました。

展示された中では、今回のテーマとあまり関連はなさそうでしたが、上村松園や伊東深水の描く美人画や平松礼二の「雨後の花」といった色使いの鮮やかな作品が気にいりました。

      

パンフレットの表紙

(以下パンフレット裏面に掲載された絵から)

菊地桂月〈歌舞図〉1907年頃

木村其樵〈萬年報喜〉1924年

(展示作品が良かったので、その作品の絵葉書を購入)

   

上村松園〈雪中美人〉大正前期 129.8×50.3cm

平松礼二〈雨後の花〉 平成2(1990)年頃 69.5×175.5cm

 

【水野美術館】

住所:長野県長野市若里6丁目2−20
電話:026-229-6333
ホームページ:水野美術館|MIZUNO MUSEUM OF ART |長野県 (mizuno-museum.jp)

(当日の水野美術館)

 

敷地入口。最近、新たに購入したコンデジ「OM SYSTEMS TOUGHT TG-7」による撮影です。

日本庭園

一階ロビーから庭園

錦鯉が泳いでいます。こういう光景だと、画質の良いカメラがほしくなります。


上田市中央の焼肉「南山亭 上田本店」で暑気払い。

2024-07-18 19:30:00 | グルメ

先日、上田市の南山亭(ナムサン)上田本店で、アルバイト職場の飲会(暑気払い)が開催されたので、参加してきました。南山亭は、上田市に2店舗、長野市、松本市、佐久市にそれぞれ1店舗あり、長野県下に5店舗展開している焼肉店です。

14品からなるお料理と飲み放題付きのコースで、焼肉を楽しみました。南山亭は、長野県下で人気の高い焼肉店です。僕はキムチが苦手なので、それには一切手をつけませんでしたが、あとは、美味しくいただきました。

   

お店の外観

入口

二階の個室。5人で一テーブルです。

料理のコースは、Aコースのようでした。全部で14品だそうです。

Aコース
○上タン芯          ○ナムル盛
○国産牛サーロイン      ○キムチ盛
○上中落ち          ○サンチュ
○上カルビ          ○野菜サラダ
○上ミノ           ○韓国海苔
○帆立            ○チヂミ
○ハマグリ鍋         ○デザート

 

冷製の品物が、まず運ばれてきました。それぞれ5人前です。

サンチュ。カルビは、これを巻いていただきました。

ナムル盛

キムチ盛。僕はキムチが苦手なので、一切手をつけませんでした。

野菜サラダ。レタスが中心です。

韓国海苔。

取り分けた野菜サラダ。僕が飲んだのは、ノンアルコールビールとウーロン茶です。全体では、ビールがたくさん出たようです。

国産牛サーロイン。写真ではわかりませんが、それぞれにいくつか切れ目が入っています。

上タン芯。

国産牛サーロイン。結構美味しい。

中落ちと上カルビ。タマネギとカボチャ。中落ちは、脂分が多く、今一つでした。

上ミノ。意外に食べやすかった。

ハマグリ鍋。スープは、バターが効いていました。

帆立

チヂミ。柔らかめで食べやすくかった。

デザートの杏仁豆腐。

帰りの電車に乗るために、上田駅に来ました。壁に設置された電灯(ランプ)は6つあり、真田氏の家紋である六文銭がデザインされているようです。文字の下にあるランプの一つが切れているので、早く直ると良いのですが。

【南山亭 上田本店】

住所:長野県上田市中央3-3-17
電話:050-5456-6156
ホームページ:南山亭 – 株式会社 ユウス (youthgroup.co.jp)
               信州焼肉 南山亭 上田本店 - 上田/焼肉 | 食べログ (tabelog.com)


バーバラ・キャロル「BARBARA」、上田駅近くの喫茶「ポプラ」で珈琲タイム。

2024-07-17 19:30:00 | ピアノ・トリオ

上田駅お城口の近くにある喫茶「ポプラ」に初めて入りました。駅前としては珍しく駐車場があって、仲間と入るのに都合の良い喫茶店です。ブレンドと檸檬タルトで午後の一時を楽しみました。そんな時のBGMに聴きたいレコード。

BARBARA CARROLL (バーバラ・キャロル)
BARBARA (Verve 1957年録音)

   

バーバラ・キャロル(p, 1925~2017年) は、バド・パウエルの影響を受けたピアノ奏者ですが、激しいビ・バップというよりも、モダンスイング系の優雅な面も併せ持った感じのピアノを弾きます。歌も歌い、ニューヨークのジャズクラブやラウンジで長きにわたり人気を得ていました。本作品は、今回、オリジナル盤を入手したので、取り上げました。

メンバーは、バーバラ・キャロル(p)、ジョー・シュルマン(b)、Bill Faite(ds)。 バーバラ・キャロルは、ここではピアノに専念していますが、歌も歌います。

曲目は次のとおり。

1  The Trolley Song (Hugh Martin,  Ralph Blane)
2  I've Grown Accustomed to Her Face (Frederick Loewe)
3  Life is Just a Bowl of Cherries (Lew Brown,  Ray henderson)
4  It Might as Well Be Spring (Oscar Hammerstein Ⅱ,  Richard Rodgers)
5  Will You Still Be Mine? (Matt Dennis,  Tom Adair)
6  Love Is Just Around the Corner (Lewis Gensler,  Leo Robin)
7  Happy to Make Your Acquaintance (Frank Loesser)
8  Easy Living (Ralph Rainger,  Leo Robin)
スタンダード曲集です。珍しいのは、7「Happy to Make Your Acquaintance」で、ミュージカル「The Most Happy Fella (1956)」の中の曲ですが、あまり歌われず、サミー・デイヴィスとカーメン・マクレエの「Boy Meets Girl」(Decca)の中のものが知られるくらいです。

ヴァーヴレーベルのレコードは、スイングからビ・バップ~ハードバップ~ウェストコースト~ボサノヴァに至るまで大量にあるので、主要なものだけでも集めようとすると、たいへんです。僕は、ごく狭い範囲で集めて楽しんできました。バーバラ・キャロル(p)の演奏ですが、ビ・バップというよりもモダン・スイングといった感じで、クラシックの訓練に裏打ちされたサウンドも美しいので、たまに聴きます。本盤は、収録曲が好きなものばかりなことに加え、演奏、音質が良く、「I've Grown Accustomed to Her Face」や「It Might as Well Be Spring」などを聴いていると、幸せな気分になってきます。

   

「BARBARA」のラベル。Verve レコードのオリジナル盤(モノラル)です。意外に音が良くて驚きました。

【ポプラ】

住所:長野県上田市天神1-9-22
電話:0268-27-5769
ホームページ:ポプラ - 上田/レストラン | 食べログ (tabelog.com)

お店の前に5台駐車可能です。

入口。昭和セットという商品があり、ナポリタンとクリームソーダの組み合わせのようです。

店内。

片隅にはレコードやCDが置いてありました。ビートルズの写真も。

ケーキセットを注文。

ブレンドコーヒー。

レモンのタルト。付け合わせのフルーツ(バナナと桃)が嬉しい。

 

多分、業務用製品だとは思いますが、レモンの酸味が利いていて、よい味でした。