安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

石丸謙二郎著「山へようこそ」(中公新書ラクレ)を読みました。参考になります。

2020-12-28 19:55:26 | 登山・ハイキング

石丸謙二郎著「山へようこそ」(中公新書ラクレ)を読みました。中公新書はたまに読みますが、「ラクレ」と記されたものは初めてです。ラクレとは『la clef=フランス語で「鍵」の意味で、情報が氾濫するいま、時代を読み解き指針を示す「知識の鍵」を提供します』という意味だそうです。

   

表紙

   

帯の裏

(著者について)

石丸謙二郎さんは1953年大分県生まれ。77年に、つかこうへい事務所の舞台「いつも心に太陽を」でデビュー。俳優やナレーションで活躍するほか、2018年よりNHKラジオ「石丸謙二郎の山カフェ」で「マスター」を務めている。19年には「山の日」アンバサダーに選ばれた。

(目 次)

第1章 さあ、山歩きを始めよう!
第2章 山小屋へ泊まってみよう!
第3章 登山に向けて、体を整えよう!
第4章 自然現象に強くなろう
第5章 大自然と触れ合おう!
第6章 さらに、山へ踏み込もう!

(感 想)

参考になる事がたくさん書かれていて、読んでよく使ってよい面白い本です。初心者や自己流で登山している者(僕のことです)に特に役に立ちます。著者は、「山が好きなごく普通のおじさん」と記していますが、山登り50年のキャリアに加え、ウィンドサーフィン、釣りと普通ではありません。

第1章は、「単独行はこんなに危険!」とか、「山の道具とお金」といった安全面や装備について書いていますが、『「頭は帽子をかぶって温めなさい」と言い「頭を冷やすと思考能力が明らかに下がる。しかもそのことに本人が気がつかない。高山病の一因にもなる。』という記述は新鮮でした。

山小屋に関する第2章は、全体が参考になりました。最近は日帰りばかりで、山小屋には泊まったことがない僕には興味深い話ばかりでした。第4章の『ウィンドサーフィンで覚えた、風を「見る」こと』には、風の動きがわかり、山でも応用しているという記述があって驚かされました。

   

第1章の扉。登山靴の絵(イラスト)も著者の石丸さんが描いたものです。多才ですね。

   

第2章の扉絵は、山小屋風景。以下、それぞれの章扉に著者のイラストがあります。

【石丸謙二郎の山カフェ ホームページ】

nhk.or.jp/yamacafe

NHKラジオ第1  毎週土曜 午前8時05分から放送されています。2021年最初の放送は、1月9日です。