槙島和宏クインテットにゲストとして門馬瑠依が加わったライブがいさつ歯科であったので、喜んで出かけていきました。
(出 演)
槙島和宏(ts)
新間康雄(g)
カツ渡辺(p)
高田博史(b)
結城和宏(ds)
門馬瑠依(vo)
(曲 目)
1 Whims of Chambers (ポール・チェンバース)
2 Visitation (ポール・チェンバース)
3 Softly as in a Morning Sunrise (シグモンド・ロンバーグ)【歌】
4 So Many Stars (セルジオ・メンデス)【歌】
5 Moonstruck Avenue (ピーター・ヴースト)【歌】
6 Delight (ピーター・ヴースト)
7 Del Sasser (サム・ジョーンズ)
〈休憩〉
1 Gloria's Step (スコット・ラファロ)
2 Peau douce (スティーヴ・スワロー)
3 Polka Dots and Moonbeams (ジミー・ヴァン・ヒューゼン)【歌】
4 Moonlight in Vermont (カール・スースドーフ)【歌】
5 Next to You (ピーター・ヴースト)
6 スーカスー(鈴木良雄さん作曲の曲。よくわかりませんでした。)
7 How High The Moon (モーガン・ルイス)【歌】
8 Hey Jude (ポール・マッカートニー)【歌】
9 You'd be So Nice to Come Home To (コール・ポーター)【歌】
(注)【歌】と表記してある曲が、門馬瑠依の歌が加わったものです。( )の中はその曲の作曲者名です。
(感 想)
槙島和宏クインテットのライブは、2017年に次いで2回目でしたが、今回は、ベース奏者が作曲した曲と、月面着陸から50年ということで、月に因んだ曲に焦点を当てて演奏をしていました。ハードバップ、スタンダード、北欧の曲と、リーダーの槙島さんの選曲はバラエティに富んだ注目すべきものでした。
ベース奏者の曲では、サム・ジョーンズの「Del Sasser」がグルーヴィーで、かっこいい演奏でしたが、まさかのスコット・ラファロ作「Gloria's Step」のクインテット演奏には驚きました。槙島さんが言っていましたが、ここ数年で最も難しい曲だそうです。意欲的で、好感が持てました。
月に関するものでは、門馬さんの歌が加わったバラード「Polka Dots and Moonbeams」が、ロマンチックな雰囲気をたたえた歌、演奏で、僕の好みにぴったりでした。デンマークのベース奏者ピーター・ヴーストの3曲は、初めて聴きましたが、ヴェロニカ・モーテンセンが歌った「Moonstruck Avenue」は佳曲で、記憶に残ります。
門馬瑠依さんの歌は、2018年3月に神田のジャズクラブ「Lydian」で聴いて以来でしたが、声に伸びがあり、快調でした。「How High The Moon」などスキャットも使って盛り上げていましたが、サービスで突然やってくれた「You'd Be So Nice to Come Home to」では、テナー、ギターの素晴らしいソロも聴けて、最後まで大型コンボ+ヴォーカルによる編成が嬉しいライブでした。
【門馬瑠依】
北海道出身で、現在は東京で活動し、ジャズクラブへの出演が多く組まれています。
ホームページ:monmarui
【3rd Album「WORDS CAN’T DESCRIBE」】
今年の5月1日に発売された3作目のCDです。僕は既に購入していたので、会場にもっていってサインをいただきました。クール気味の声の響きが印象的な「Slow Hot Wind」やペーソスを湛えた「Send in The clownds」など、なかなかよいCDです。