安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

テディ・エドワーズ「FEELIN'S」とジャズが流れる洋食店「バックドロップ」の話題

2019-11-23 20:49:20 | テナー・サックス

ジャズの流れる洋食屋「バックドロップ」には、月に2回ほど寄り、マスターとジャズや四方山の話をして楽しませてもらっています。先日、夕食時に訪れたところ、魚定食がメニューにあるのに気づき、鮭定食をいただきました。居酒屋といってもよいお店なのですが、メニューが豊富で感心しました。曲がバラエティに富んでいるアルバム。

TEDDY EDWARDS (テディ・エドワーズ)
FEELIN'S (Xanadu 1974年録音)

   

テディ・エドワーズ(ts, 1924~2003年)は、活動期間が長く1940年代から2000年代にかけて多くのリーダー作を残しています。ハードバップにソウルフルな味付けをした演奏は結構好きで、ミルト・ジャクソンとレイ・ブラウンのバンドのサイドメンとして録音した「That's The Way It Is」(Impulse)などは忘れられません。

このアルバムのメンバーは、テディ・エドワーズ(ts)、コンテ・カンドリ(tp)、ドロ・コーカー(p)、レイ・ブラウン(b)、フランク・バトラー(ds)、Jerry Steinholz(conga & Percussion)。伝統的なジャズの退潮傾向の影響を受けてか、エドワーズの7年ぶりのリーダー作です。コンガ奏者を加えて、ラテン色も出しています。

曲は、テディ・エドワーズの自作が「Bear Tracks」、「April Love」、「Eleven Twenty Three」、「The Blue Sombrero」の4曲、レイ・ブラウン作「Ritta Ditta Blues」、スタンダード曲の「Georgia on My Mind」の全6曲。テディのオリジナルはなかなかよく、ボッサの「April Love」や、そこはかとない哀愁が漂うラテンリズムの「The Blue Sombrero」あたりは魅力的です。

テディ・エドワーズのうねるような骨太テナーサックスが存分に楽しめます。「Birks Works」に似た曲想の「Bear Tracks」では、テディ(ts)が合いの手を太い音で入れていてユーモラスで、「April Love」では軽快でスムースな乗りをみせます。「Georgia On My Mind」はバラードですが、かなり力強くてノスタルジックという感じがしないのが面白い。「The Blue Sombrero」は、お祭り気味の楽しい曲で、テディ、コンテ・カンドリ(tp)ともにノリノリのソロをとっています。

【ジャズの流れる洋食店「バックドロップ」】

住所:長野市上千歳町1137.5
電話: 026.237.8887
ホームページ:back-drop.jp

外観。

グランドピアノが置いてあり、ライブを盛んに行っています。ライブ情報は、ホームページにあります。

壁には、ジョン・コルトレーンの写真とライブのお知らせ。板橋文夫などの一流ミュージシャンが出演します。

スピーカー。

   

当日かかっていた、ジャッキー・マクリーンの「Steeplechase」(New Jazz)。1963年に「Jackie's Pal」(Prestige)の‎再発としてタイトルを代えて出されたレコードですが、すごくよい音がして驚きました。

鮭定食。

魚を焼いて出してくれる店が少なくなっているので、ありがたい。

食後の珈琲です。