ジャズの流れる洋食屋「バックドロップ」には、月に2回ほど寄り、マスターとジャズや四方山の話をして楽しませてもらっています。先日、夕食時に訪れたところ、魚定食がメニューにあるのに気づき、鮭定食をいただきました。居酒屋といってもよいお店なのですが、メニューが豊富で感心しました。曲がバラエティに富んでいるアルバム。
TEDDY EDWARDS (テディ・エドワーズ)
FEELIN'S (Xanadu 1974年録音)
テディ・エドワーズ(ts, 1924~2003年)は、活動期間が長く1940年代から2000年代にかけて多くのリーダー作を残しています。ハードバップにソウルフルな味付けをした演奏は結構好きで、ミルト・ジャクソンとレイ・ブラウンのバンドのサイドメンとして録音した「That's The Way It Is」(Impulse)などは忘れられません。
このアルバムのメンバーは、テディ・エドワーズ(ts)、コンテ・カンドリ(tp)、ドロ・コーカー(p)、レイ・ブラウン(b)、フランク・バトラー(ds)、Jerry Steinholz(conga & Percussion)。伝統的なジャズの退潮傾向の影響を受けてか、エドワーズの7年ぶりのリーダー作です。コンガ奏者を加えて、ラテン色も出しています。
曲は、テディ・エドワーズの自作が「Bear Tracks」、「April Love」、「Eleven Twenty Three」、「The Blue Sombrero」の4曲、レイ・ブラウン作「Ritta Ditta Blues」、スタンダード曲の「Georgia on My Mind」の全6曲。テディのオリジナルはなかなかよく、ボッサの「April Love」や、そこはかとない哀愁が漂うラテンリズムの「The Blue Sombrero」あたりは魅力的です。
テディ・エドワーズのうねるような骨太テナーサックスが存分に楽しめます。「Birks Works」に似た曲想の「Bear Tracks」では、テディ(ts)が合いの手を太い音で入れていてユーモラスで、「April Love」では軽快でスムースな乗りをみせます。「Georgia On My Mind」はバラードですが、かなり力強くてノスタルジックという感じがしないのが面白い。「The Blue Sombrero」は、お祭り気味の楽しい曲で、テディ、コンテ・カンドリ(tp)ともにノリノリのソロをとっています。
【ジャズの流れる洋食店「バックドロップ」】
住所:長野市上千歳町1137.5
電話: 026.237.8887
ホームページ:back-drop.jp
外観。
グランドピアノが置いてあり、ライブを盛んに行っています。ライブ情報は、ホームページにあります。
壁には、ジョン・コルトレーンの写真とライブのお知らせ。板橋文夫などの一流ミュージシャンが出演します。
スピーカー。
当日かかっていた、ジャッキー・マクリーンの「Steeplechase」(New Jazz)。1963年に「Jackie's Pal」(Prestige)の再発としてタイトルを代えて出されたレコードですが、すごくよい音がして驚きました。
鮭定食。
魚を焼いて出してくれる店が少なくなっているので、ありがたい。
食後の珈琲です。