安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

ハンク・モブレー HANK MOBLEY QUINTET (CURTAIN CALL)

2017-11-12 10:00:38 | テナー・サックス

11月に入り来年の予定が春先も含めて入ってくるようになったので、スケジュール管理と日記をつけるために手帳を買いました。購入したのは、30年以上使い続けている『長野県民手帳』の2018版です。ほとんどの長野県民は県歌「信濃の国」を歌うことができ、また、このような県民手帳も発行され続けているのをみると、県民の間にいくらか一体感が醸成されているのかもしれません。演奏に一体感があるアルバム。

HANK MOBLEY (ハンク・モブレー)
HANK MOBLEY QUINTET (CURTAIN CALL)  (Blue Note 1957年録音)

   

ハンク・モブレー(1930~86年)は、ハードバップを代表するテナー・サックス奏者の一人で、多くの作品がありますが、これは録音当時未発表だったものです。1984年に「Hank Mobley Quintet featuring Sonny Clark」というタイトルで出され、96年のCD化に際しては、「Curtain Call」と名づけられました。1957年というモブレーが輝いていた時期における録音なので、見逃せないアルバムです。

メンバーは、ハンク・モブレー(ts)、ケニー・ドーハム(tp)、ソニー・クラーク(p)、ジミー・ロウザー(b)、アート・テイラーds)。ソニー・クラークの参加が嬉しいところです。モブレーとクラークは、ともにブルーノートレーベルで録音をしていましたが、共演したのは、5作あり、そのうちの一つがこの作品です。

曲目は、モブレーの自作が、「Don't Get Too Hip」、「Curtain Call」、「The Mobe」、「On The Bright Side」の4曲、スタンダードの「Deep In A Dream」、ドビュッシー原曲でラリー・クリントン作「My Reverie」で全6曲。「Don't Get Too Hip」のテーマの出だしが、ソニー・クラーク作「Cool Struttin'」に似ていて、聴くたびに喜んでいます。「Deep In A Dream」は、ソニー・クラークが「Leapn' and Loopin'」(Blue Note)でも演奏していて、そこではアイク・ケベック(ts)が吹いています。

4ビートのどっしりとした重量級リズムに乗り、モブレー(ts)やドーハム(tp)が滑らかなフレーズを奏し、クラーク(p)も重いタッチで、後乗りのプレイを展開していて、愛すべきアルバム。「Don't Get Too Hip」では、クラークがイントロ、ソロとメロディアスな美しい演奏を繰り広げ、「My Reverie」では、ドーハムが、邦訳すると「夢」という曲名にふさわしいソフトなトランペットを吹いています。ドーハムが抜けたカルテットによる「Deep In A Dream」は、モブレーが琴線に触れてくるような素晴らしいバラード演奏を行っており、目をつぶって聴き入りました。

【CD化当時のジャケット】

   

【長野県民手帳2018】

   

資料編も充実しています。

   

最初のページです。左には、長野県のシンボルである、県木「しらかば」、県花「りんどう」、県鳥「らいちょう」、県獣「かもしか」の写真があります。

   

見開きの左ページにはにスケジュールを入れて、右ページには簡単な日記を書いています。