「線路上のオキナグサがきれいだよ」という山へ。一人キャンセルが出たからと、夫の山行きに便乗した。
群馬県富岡市。登山口の駐車場の宮崎公園のきれいな看板には、上信電鉄の線路となだらかなハイキングコース(標高差130㍍)が記されていた。
また、ショカッサイが一面に咲く登山道入口には、「日本一きれいな登山コース」とあった。
↓ アオダモ
歩きやすく整備されていた登山道。花を楽しみ、西上州の山々を遠望しながら歩く気分は、やはり日本一。
ミツバツツジが終わりにさしかかり、ヤマツツジが咲き始めの、アップダウンの少ない新緑の程よいコースだ。
途中オキナグサも見られたが、咲き終わって、穂の状態だったが、後の線路上を期待して。
下山後、上信電鉄の南蛇井(なんじゃい)駅構内にオキナグサがあるというので30分ほど歩いて向かった。
オキナグサの花は終わりかけていたが枕木の間からたくさん見ることができた。
同じ時期で、昨年は丁度見頃だったようだが、今年は何の花も早く、仕方がないだろう。
石殻の植生が合っているのか、種を飛ばして増えているのだろう。我が家でも田舎から種をいただいて、2年程咲いたが、絶えてしまった。
穂の姿は、高山にあるチングルマに似ていて、けな気でかわいい。この花が見たかった。
途中、手ぶらで、ストックだけ持った同年齢かと思われるご夫婦に出会った。
おらが山を愛し、仲間とともにこの登山道を丸太を運んで整備してくださったという。
登山道で踏みつぶされそうな咲き始めていたオキナグサも、木の枝で囲われていた。
毎日とは言わないまでも、度々通ってゴミ拾いや、登山道の整備をしてくださっているようだった。感謝である。
心地良いハイキングの一日だった。