うっかりユーザのパソコン奮闘記

パソコンを使っていて感じたあんなこと、こんなこと、気ままに書いていきます。

ポイントする

2012年10月16日 | 忘れかけていたこと

マウスポインターとは、マウスを動かすと画面を走り回るあの矢印ですが、このしるしはお好み次第でほかの図柄に変えることもでき、走り回るならとウマの絵を使う人もいるようです。
何かほかの画面に変わるところでは、手のマークに変わることもあります。

このポインターをどこか狙った位置に持っていくことを何と言うのか、これまで、あまりはっきりした言い方をしてきませんでした。

「矢印を持っていって」などと、マウスを使い慣れない人には通じにくい言葉を、気にせずに使っていたのです。

慣れない人のマウスはなぜうまく動かないのかを考えていて、気づいたことがあります。
マウスは動かすためのものではなく、操作する場所を決めるためのものと考えたほうがよかったのです。
マウスを動かすものだと思ってしまうと、むやみにぐるぐる回してみたり、はじめにポインターのあったところから義理堅く、あるいは恐るおそる、そろそろと移動させてみたり、行き先がつかえて立ち往生してみたり、無駄な操作が多くなってうまくいきません。

ポインターは狙ったところにいきなり合わせればよいのでした。

マウスポインターを任意の位置に合わせることには「ポイントする」という用語がありました。
紙に点を打つ場合、ペン先を引きずっていって点を打つことはしません。
打つ位置にペン先が自然に行きます。
マウスでポイントするには、出発点はいらなかったのです。


ポイントした位置でマウスをクリックすると、そこで作業位置が確定します。

ポイントしただけでクリックせずに、入力キーを打ち始める間違いが初心者にはよくあることですが、サポートする人の言葉も「ポイントしてください」「クリックしてください」とはっきり使い分ければわかりやすいということがわかりました。

「持って行ってください」は言わないようにしましょう。
どこからか声が聞こえてきます。
「ドラッグのときは動かすだろう」

点―ten―
宇多田ヒカル
EMI Music Japan Inc./U3music Inc.




[F4] の不思議

2012年10月15日 | 忘れかけていたこと

Excel で、セル B1 に =A1+1 という数式を書き込んでおくと、
A1 に 1 を入れれば、B1 には A1+1=2 と計算された結果が現れます。
A1 が 1000 であれば、B1 は 1001 となります。

こんな計算を1回だけさせてみても、まったく意味がありませんが、たくさんのセルに数式を入れておいて、どこかのセルに数値が入ったら一度に計算ができてしまうのが Excel の便利さのひとつです。

同じ数式を別のセルに書き込む場合、コピー⇒貼り付けやオートフィルを実行していくと、
=A1+1 のつもりが =A2+1 になってしまうなど、望みどおりの計算ができなくなります。

この場合に数式 =A1+1 の A1 という部分に鍵をかけてしまって、コピーしても、A1 というセルの指定が変わらないようにする「絶対参照」という方法があります。
そのキーは、数字「4」、ひらがなの「う」と同居している「$ 」ダラマークです。

=A1+1 と書いたごく素直な数式を、=$A$1+1 と書き換えると、どこにコピーしても同じ計算式のままでいてくれます。

さて、ここまでは簡単な理屈ですみますが、「 $ 」を数式に書き込むには、キッチリ場所を指定しておいて [Shift]+[$] という操作をしなければなりません。
視力と根気がいります。
書き込むセルが多い場合は大変です。

この「 $ 」を簡単に書いたり消したりするショートカット・キーがあることを講習会でHさんから教えていただきました。
それを知らないのが不思議そうな顔をOさんもしていました。
ほとんど常識になっているその方法は、数式の中でセルを表す記号の、前でも途中でも後でも、どこでもよいのでカーソルを置いて [F4] キーを押せばよいのです。

ローマ字と数字が続けて書いてあれば、それはセルを表す記号で、数式の中にその記号が書かれていれば [F4] キーのショートカットが有効になるようです。
数式であるかどうかは、頭に「=」イコールがついているかどうかで見分けるのでしょう。

不思議なのは、前中後、どこでもよいというところですが、そのわけは知らなくても動きます。

図解入りでもっとわかりやすく書かれたサイトもありますので、ご覧ください。
  ⇒「Bee COOL! Users」
http://kokoro.kir.jp/excel/absolute-position.html


F4 @TOKYO
木村 直軌
角川書店


 


初心楽しむべからず

2012年10月14日 | 千差万別

同じ操作がいつまでも覚えられないという人にときどきお目にかかります。
鉄棒で、ちょっとしりを押してもらってできた逆上がりが、ひとりではいつまでもできないのとどこか似ています。

できるきっかけを、つかみそこなうということもあります。
待っているきっかけは、向こうからはなかなかやってきません。

サポートの仕方にはいろいろあります。
歩ける人にも手を貸して歩かせることをせず、すぐ車椅子に乗せて後ろ側に回って転がし始める、というやり方もないわけではありません。
サポートしてもらう方も、いいえ自分で歩きますとはなかなか言いにくいこともあります。

お相手をすることも、サポートの方法のひとつではありますが。

初心の域は心地よくて、ぬるい温泉につかっているときのように、なかなか抜け出す気になれないものなのかも知れません。

指の先がふやけるほどの長湯は、体によくないと思うのですが、いかがでしょうか。


よくわかる 初心者のための Microsoft Excel2010
富士通エフオーエム
FOM出版



Excelクイズ:続々々々々

2012年10月13日 | 忘れかけていたこと

<ご注意>このページは、前のページを読んでからでないと、99.9%興味がなくなります。

印刷プレビューの現れ方がおかしかったら、印刷して見る。
それはまったく無駄なことです。

紙の真ん中に入るはずの表が、左にずれている。
それは表の外の右側の列に何か余分なものが入っているからだと睨みました。

そこで表の右隣のG列全体を削除してみました。
私のソフトでは余白のずれは解消しましたが、Excel もバージョンによって動作の変わることがあるかも知れず、これ列の削除が有効かどうかは一概に言えません。

だめな場合には、印刷範囲を設定しなおせばよいのです。

ということは、表の外のG列も印刷範囲に入ってしまっていたのでした。

ながながご退屈さまでした。
このクイズはここで終わりです。ではまた。


 

塀の外の男と女たち
安部 譲二
ワニブックス



Excelクイズ:続々々々

2012年10月12日 | 忘れかけていたこと

<ご注意>このページは、前のページを読んでからでないと、興味は99%なくなります。

表が出来上がりましたが、印刷前にもう一度よく眺めました。

文字数の多いB列とC列が窮屈なので、列の幅を広げてみました。

B6は、隣の分も詰め込んであったのを切り取ったセルで、文字の位置が左寄せになっていました。
これは中央に寄せ、揃えました。

印刷プレビューで見ると、編集画面には出てなかった表のタイトルが現れました。
ここでなぜだろうと思われた方は理由を考えてみてください。

問題は印刷プレビューで見たところ、表が紙の中央におさまるはずなのに、左に寄っています。
「ページレイアウト」⇒「余白」で、「ページ中央」「水平方向」にはチェックが入っています。
さて、これはどうなっているのでしょうか。


できるExcel 2010 Windows 7/Vista/XP対応
小舘由典,できるシリーズ編集部
インプレスジャパン


 


Excelクイズ:続々々

2012年10月11日 | 忘れかけていたこと

<ご注意>このページは、前のページを読んでからでないと、興味は98%なくなります。

表の中に罫線を引かないところは作ってないのに、罫線の見えない部分があります。

おかしいですね。

 

見えない罫線の左側のB6セルを、もう一度クリックしてみました。
忘れていたことがひとつありました。

 

いまクリックされたセルは「アクティブセル」と呼びますが、その中身はどうなっていたでしょうか。
アクティブセルの中身は、上の数式バーに表示されます。

 

B6の中に、C6に入れたつもりの文字がつながって一緒に入っていました。
紙袋の中身が大きすぎ、はみ出して縁の右側が見えなくなっていたのです。

 

B6のデータから、C6に入らなければならない部分を切り取って、C6にあらためて貼り付けたら、境界の罫線も見えるようになりました。

 

さて、これで完成でしょうか。

 


 

明るい はみ出し
篠沢 秀夫
静山社

Excelクイズ:続々

2012年10月10日 | ソフトいろいろ

<ご注意>このページは、前のページを読んでからでないと、興味が95%そがれてしまいします。

昨日までの運びで、表全体にできたはずの罫線が、ある場所だけ抜けていたのに気づかれたでしょうか。

入るはずの罫線が入っていないその場所の、左側のセルを右クリックし、セルの書式設定で、罫線の状態を確かめてみました。
実線で四角く囲まれています。

右側のセルも同じ方法で確かめてみましたが、罫線は入るように設定されています。
引かれるはずの罫線が画面に現れません。

さて、なぜこんなことになったのでしょうか。


 

なぜなぜ分析10則―真の論理力を鍛える
小倉 仁志
日科技連出版社



Excelクイズ:続

2012年10月09日 | ソフトいろいろ

<ご注意>このページは、昨日のページを読んでからでないと、興味が90%低減します。

昨日のクイズでいちばんはっきりしていたのは、書き加えたF列のセルに罫線が引かれてないことでした。

そこに罫線を加える場合に、F1~F9を範囲指定して「外枠」と「内部」に線を入れる方法があります。
もうひとつ、面倒なようですが、表全体のA1~F9を範囲指定して、表全体の罫線を更めて入れる方法もあります。
どちらがよいでしょうか。

結果は同じことになりそうですが、同じではありません。

A1~F9を指定して罫線を入れなおすと、こうなりました。

D4とE4の間に抜けていた罫線も書き加えられています。
表全体を対象範囲にすれば、ある部分で抜け落ちていた罫線も、こうして救われます。

さあ、これで出来上がりでしょうか。
もう一度よくご覧ください。


 

復活
北御門 二郎
東海大学出版会

Excelクイズ

2012年10月08日 | 忘れかけていたこと

A太郎さんは、あるグループの幹事を引き継ぐことになり、前任者から Excel で作った表を渡されました。

渡されたのは、A1~E9までの表でしたが、F列の記事も必要なので書き加えました。

記事の追加記入が終わったので印刷しようと思っています。

印刷の前にまだ手を加えておくことがありそうです。
気づいたことと処置方法を3点以上挙げてみてください。

Excel の初心の方からのコメントをお待ちしております。

 

大人のクイズ―論理力が身につく (PHP文庫)
逢沢 明
PHP研究所

 


イラストレーターを使いたい人

2012年10月07日 | ソフトいろいろ

イラストレーターを使ってみたい、という方がいらっしゃる。
フェラーリを運転してみたい、ジェット機を操縦してみたいと思うのと、同じような欲求なのだろうか。

大型版のポスターを、きりっとした仕上がりで印刷するには、たしかにイラストレーターは有効である。
しかしA4のビラ程度のものならば、ワードのオートシェイプで十分なのだ。

よほど熱中してかからなければ使いこなすことはできないから、それを使ってDPTの仕事をするのでなければ、ちょっとやってみるぐらいでは、経験の幅になるかどうか疑わしい。

印刷をたのもうと思ったら、イラストレーターで作った画像でなければと、おかしな条件をつけられたという話もあって、そうなると信仰の対象にもなっているのかと思う。

イラストレーターについて、参考になりそうなQ-Aがあった。
この No.3 の回答が丁寧に書かれていてよくわかる。
http://oshiete.goo.ne.jp/qa/1203067.html

もしどうしても使えるようになりたいというのであれば、マニュアル片手の手探りでなく、本格的に教えてもらえるところでみっちり勉強しなければならないだろう。
たとえばこんなところで。
http://www.winschool.jp/
http://www.fraunetz.com/sil_k.html


Adobe Illustrator CS6 Windows版
アドビシステムズ
アドビシステムズ

まめに上書き

2012年10月06日 | 忘れかけていたこと

パソコンの文書は、編集中になるべくまめに上書きしたほうがよいと思ってはいるが、そうでないこともたまにはある。
前の記事と比べてみたいときに、上書きしてしまうとそれができない。

どうしてもだめかというと、そうでもないらしい。

「上書きしてしまったデータの復元方法」を教えてくれるサイトがある。
「データ復旧大図鑑」の1ページ。

サイト名とアドレスだけ覚えておいて、あ、しまったというときにはどうぞ。


記憶の整理術 (PHP新書)
榎本 博明
PHP研究所



早くできると楽しみの幅が狭くなるか

2012年10月05日 | ソフトいろいろ

暑いぃ、あっつい、の声が聞かれなくなったと思ったら、もう郵便局から年賀状のお誘い便がきた。

顔を知らないどころか、相手の住所がわからなくても届く年賀状もある。
それでもコミュニケーションというのだろうか。
おかしな時代になった。


操作の面倒な年賀状ソフトの好きな方がいらっしゃる。
好きというよりも、いったん付き合いはじめるとなかなかさよならを言いにくいのだろう。

宛名の配置、文字サイズ、差出人の書き方とのバランスなど、ソフトを作った人の感覚が染み付いているようで、調整操作がまことにややこしい。
裏面の文字やイラストも、定型のものに手を加えようとすると、入れ替え書き換えの手順を探し出すのにひと苦労する。
そのむずかしいやり方を教えてくれと、何度も言われると閉口する。

宛名面は Excel 、裏面は Word 、それがいちばん簡単ですと言っても、ではそうしてみようという気に、簡単にはなれないらしい。

簡単にできてしまうと達成感が薄いから、あるいは手順を探し出す楽しみが減るから、いやなのかとも思う。
それなら自分でやってみるとよいのだが、ごちゃごちゃいじっているうちに一つできたものに、再び手を加えるには、というところまで「ヘルプ」の記述はない。

初めに使ったソフトは、どうもその呪縛から逃れ難いものらしい。
新幹線より各駅停車の在来線を好む人の気持に似ているところもありそう。
腰痛を抱えながら硬い座席に長時間付き合うのは、辛いのだけれども。


キラリ☆と輝くおしゃれな年賀状2012 (インプレスムック)
インプレス年賀状編集部
インプレスジャパン



怪メールにご注意

2012年10月04日 | 忘れかけていたこと

 

みずほ銀行を騙った電子メールが流されているという。

┃ みずほ銀行からのお知らせです  
┃ みずほダイレクトのご使用有り難うございます。 
┃  
┃ この度、外部からのウイルス攻撃などによってみずほダイレクトに登録 
┃ されている情報が流失した可能性がありますので、
┃   ただ今、緊急で流失の可能性のあるお客様の情報を確認し、 
┃ 認証作業を行っていますので申請ページよりお必要事項を記入し手続きを行ってください。 
┃  
┃ 申請ページ>hxxp://xxx.xxxx.xxxx.com/ 
┃ この手続きを怠るとみずほダイレクトのご使用ができなくなる事があり 
┃ ますので早急に手続きを行ってください。ご協力有り難うございます 
┃ みずほ銀行

こんなことを思いつく稚拙な頭脳の産物らしい文言なので、2行目あたりまで行けばおかしいと気づくから今はよいが、作文の練習をされると困る人が増えてくるだろう。

騙されないよう、注意しよう。


図解入門 よくわかる最新情報セキュリティの基本と仕組み―基礎から学ぶセキュリティリテラシー (How‐nual Visual Guide Book)
相戸 浩志
秀和システム



月日は数値だった

2012年10月03日 | 忘れかけていたこと

エクセルを使ってみたい、まったく初めて、という方に出会った。
セル、行、列の名前だけ覚えてもらって、カレンダーを作ってみる。
すばらしく飲み込みの早い方で、数式を入れたセルに答えが数値で現れるのは、説明なしに簡単に理解。
文字入力は、私らよりずっと速い。

簡単にできてしまったので出納帳にも手を伸ばす。
残高の列には、空セルにも数式をあらかじめ入れておけるようにと、月日の欄に記入された行のみに残方金額が表示されるように簡単な関数を記述してもらう。

こちらが言うとおりに記入してもらった数式が、何を書いたか意味はわかるとおっしゃる。
これまでにサポートでお相手をした方で3人目の優秀ユーザーの出現に驚く。
こちらも楽しくなりながら数式入力ができ、Enter キーを押してもらう。
おや、残高の金額が出てこない。浮かれ気分が吹っ飛ぶ。

うまくいきませんでしたね、と言いながら考えてみると、月日のセルに「文字データ」が入力された場合に残高セルに計算結果を表示する式になっている。
「数値データ」が入力されたらという条件ならどうだろうか。

関数を ISTEXT から ISNUMBER に書き直したらOK。

月日のデータは文字が表示されていても数値だったのだ、やれやれ。


Excel関数 逆引き辞典パーフェクト 2010/2007/2003/2002対応
きたみあきこ
翔泳社

文字化けはもう一度化けさせればよい

2012年10月02日 | 千差万別

文字化けしたメールは、にらんでいても読み取れない。
読みたければ読む方法を考えるより手はない。

方法は二つある。

1.送信者にお願いしてもう一度送ってもらう。
 また化けてしまえば三度目は頼みにくい。
 
2.もう一度化けさせる。
 自分宛に転送すると、ロンダリングされ、
 すっきり姿を変えて現れる。
 化けたことが送信者に伝わらないが、面倒なお願いをしなくてすむ。

化けメールが来たらお試しを。
ただし、送信者不明のときはやめておいたほうがよい。
ロンダリングされずに、もっといやなモンスターにメタモるカノーセイもあるから。


モンスター (幻冬舎文庫)
百田 尚樹
幻冬舎