うっかりユーザのパソコン奮闘記

パソコンを使っていて感じたあんなこと、こんなこと、気ままに書いていきます。

[F4] の不思議

2012年10月15日 | 忘れかけていたこと

Excel で、セル B1 に =A1+1 という数式を書き込んでおくと、
A1 に 1 を入れれば、B1 には A1+1=2 と計算された結果が現れます。
A1 が 1000 であれば、B1 は 1001 となります。

こんな計算を1回だけさせてみても、まったく意味がありませんが、たくさんのセルに数式を入れておいて、どこかのセルに数値が入ったら一度に計算ができてしまうのが Excel の便利さのひとつです。

同じ数式を別のセルに書き込む場合、コピー⇒貼り付けやオートフィルを実行していくと、
=A1+1 のつもりが =A2+1 になってしまうなど、望みどおりの計算ができなくなります。

この場合に数式 =A1+1 の A1 という部分に鍵をかけてしまって、コピーしても、A1 というセルの指定が変わらないようにする「絶対参照」という方法があります。
そのキーは、数字「4」、ひらがなの「う」と同居している「$ 」ダラマークです。

=A1+1 と書いたごく素直な数式を、=$A$1+1 と書き換えると、どこにコピーしても同じ計算式のままでいてくれます。

さて、ここまでは簡単な理屈ですみますが、「 $ 」を数式に書き込むには、キッチリ場所を指定しておいて [Shift]+[$] という操作をしなければなりません。
視力と根気がいります。
書き込むセルが多い場合は大変です。

この「 $ 」を簡単に書いたり消したりするショートカット・キーがあることを講習会でHさんから教えていただきました。
それを知らないのが不思議そうな顔をOさんもしていました。
ほとんど常識になっているその方法は、数式の中でセルを表す記号の、前でも途中でも後でも、どこでもよいのでカーソルを置いて [F4] キーを押せばよいのです。

ローマ字と数字が続けて書いてあれば、それはセルを表す記号で、数式の中にその記号が書かれていれば [F4] キーのショートカットが有効になるようです。
数式であるかどうかは、頭に「=」イコールがついているかどうかで見分けるのでしょう。

不思議なのは、前中後、どこでもよいというところですが、そのわけは知らなくても動きます。

図解入りでもっとわかりやすく書かれたサイトもありますので、ご覧ください。
  ⇒「Bee COOL! Users」
http://kokoro.kir.jp/excel/absolute-position.html


F4 @TOKYO
木村 直軌
角川書店