パソコンのファイルは「属性」というちょっと付き合いにくい性挌をもっている。
属性は、二つの漢字からそれは何かと説明のできない、厄介な熟語である。
「あるものに共通して備わっているとされる性質や特徴」と Wikipedia は説くが、「共通に備わっているとされる」というところがわからない言葉をなおぼかしている。
備わって「いる」かもしれないし「いない」かもしれないが「いる」ことになっている、という読み方ができる。
「共通」なのか「共通でない」のか、ほとんど「共通」なのだがそうでないこともある、という読み方もできる。
境界のはっきりしないものごとは、まあそんなところかと思うしかない。
さて、Windows では、ファイルの属性として次の4種類がある。
R - 読み取り専用属性 (Read-only file)
A - アーカイブ属性 (Archive file)
S - システムファイル属性 (System file)
H - 隠しファイル属性 (Hidden file)
定型的な文書の場合、テンプレート・ファイルというひな形を使って、記入あるいは加工をすると、お仕着せ感さえ我慢すれば、文書が素早くできあがる。
テンプレートは、その元のファイルをいじられてしまうと、いじった人の個性がしみ込んで、万能のひな形でなくなってしまうから、通常「読み取り専用属性」を与えて、ちょっとでも手を加えたものは、その状態では上書き保存できなくしてある。
ではどうすれば保存できるのか。
このあたりの簡単なことが、初心のうちは呑み込みにくいのだが、「ファイル」→「名前を付けて保存」を実行すればよい。
パソコンの初心のうちに、自分が作ったファイルには、まず始めにこの操作を行うよう習慣づけをするとよいと思う。
白紙のままでも「受け付けません」とは言われない操作なのだから。
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