「つ」一字、そんな略語がある。
「つ旦」と二文字になると、お茶をどうぞということだという。
「つ」が手を表し、「旦」にお茶の意味をもたせたといわれる。
「つ」は川ならわかるが手とは考えにくい。
掌を上にしてすっと差し出した手がそう見えるというのだろうか。
水平線に現れる日が「旦」ならなるほどと思うが、これを湯飲み茶椀が茶たくに載った形と見るのは、絵ごころなのかもしれない。
ヴィデュアルな解釈なら、「つ旦」で手のあとに茶碗では順序が逆のような気もするが、これで行こうと言い出した人は、「どうぞお茶を」なら言葉の主役は「お茶」ではなく「どうぞ」なのだというだろう。
慣習は出来上がってしまえば変えられない。
それを何とかしてやろうとお考えの方はご随意に。つ( )
こういう組み合わせがあるかどうかは知らない。( )