小松格の『日本史の謎』に迫る

日本史驚天動地の新事実を発表

三角縁神獣鏡はやはり日本製 !

2015年11月02日 | Weblog

 2015年11月2日の朝刊各紙に「卑弥呼の鏡」ではないかと言われてきた三角縁神獣鏡がやっぱり日本(倭国)製であることがほぼ確実になった記事が出た。

 それによると、橿原考古学研究所の主任研究員・清水康二氏がこれまで魏鏡(舶載鏡)と認定されていた1枚の鏡と、倭国でそれを模倣して製作された鏡(倣製鏡)と鑑定されていた3枚ともすべて同じ鋳型から作られた鏡であることが判明したと発表した。つまり、これら4枚の鏡はすべて中国(魏)で作られたか、もしくは日本(倭国)で作られたか、いずれかであるとのこと。さらに清水氏は続けて、鋳型を中国から持ち帰る可能性は低いとも述べている。つまり、これら4枚は日本製であることを裏付ける結果ともなっている。(同氏はどちらかとも断定は避けているが)

 清水氏の根拠はこの4枚とも三角縁の部分に同じ形状のしわがピッタリ同じ位置に出来ていることである。鋳型に傷があると完成品にしわができるらしい。たしかに、これまでも同じ鋳型で製作された三角縁神獣鏡はかなりの量発見されてはいたが、中国(魏)製と断定され、それを鑑定した著名な学者の説をそのまま事実として定説化していた三角縁神獣鏡=魏鏡説の人たちにとっては痛烈なカウンターパンチとなった。(本家の中国の考古学者は三角縁神獣鏡はすべて日本製と言っている)

 <追記>

 虫メガネによる鑑定などいかにいい加減なものであることかがこれでハッキリしたと思う。以前、NHKの歴史番組で大阪大学の考古学の教授が、日本ですでに500枚以上も発見されている三角縁神獣鏡を、これは中国(魏)製、これは日本(倭国)製とより分けられると豪語していた。この人はこの清水氏の発表にどう答えるのだろうか。それでも三角縁神獣鏡=魏鏡説の学者は、たまたま中国(魏)製と鑑定したこの1枚を間違えただけで、その他の魏鏡説は正しいとでも言い張るつもりだろうか。こうなると、もはやかの小保方晴子氏の「STAP細胞はありま~す」と叫ぶのと何ら変わるところがない。もうそろそろ白旗を上げるときが来たのではないのか。

 また、少し前、中国の洛陽(魏の都城)の骨董市で地元の農民から三角縁神獣鏡を手に入れたという中国の自称・古鏡研究家の話が日本の新聞で紹介されていた。この話はどう考えてもおかしい。その鏡を所有していた農民は洛陽や西安の博物館に鑑定を依頼しなかったのだろうか。もし、専門の研究者によって魏時代の鏡だと認定されたら、博物館が数百万円で買い取ってくれるであろう。それを骨董市で取り引きする程度の値段で売るとは、その農民はそんなに愚かだったのか。今でも、古代中国の都城があったこの地域では地元農民の盗掘が横行しており、当局も手を焼いているのが実状である。盗掘品を地元の骨董市で売るためではない。中国ではそのような古代の物品を闇市場で売買するシンジケートが存在している。勿論、買うのは富裕層であるが、マスコミ報道によると、なんと正規の博物館も購入するという。中国の農民をバカにしてはいけない。たんなる偽物(模造品)だからこそタダ同然の値段で売ったのである。うがった見方をすれば、その中国人古鏡研究家は、日本の三角縁神獣鏡=魏鏡説の学者が、魏鏡説の証拠品だとして大金で買い取ってくれることを狙っての自作自演の猿芝居ではなかったのか・・と勘ぐりたくもなる。魏の都城があった洛陽の骨董市、話が出来すぎている。

 この話には後日談がある、その後、関西のある大学の大和説の学者がその新聞記事を元に、その自称・古鏡研究家に会いに行って、その三角縁神獣鏡を見たが、写真さえ取らせてくれなかったらしい。当たり前である。高額でその模造品を売り付けようと待っていたところ、それに引っ掛かって買い取りに日本から来たと思ったのに、ただ見るだけ、写真に取らせるわけがない。その中国人研究家もさぞかしがっかりしたことであろう・・。(ある全国紙の関西版記事)

 

 

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