■■■Take the 'R' Bike■■■

『R自転車で行こう!』・・・R(ラバネロ)号に相応しいローディになるべくR(ロード)の「道」を修行中の40半ば♂。

決断の時

2011年08月29日 | 育児・家族・自分・日常

日、仕事が終わって職場で事務仕事をしていた午後八時ちょっと過ぎにお袋が携帯から電話。

「今さっき、お父さんから顔を叩かれたから、叩き返した!。今も大声でわめいているから病院に来れん(来れない)?」
私、「(何でそうなったのか訳わからんが・・・)わかった。」

病院の面会時間は午後8時半まで。
仕事を大急ぎで済ませて車を走らせた。

院に着き走ってエレベーターに乗り込み、親父のいる4Fに到着。
病室に目をやると、誰もいない。。。

あれ・・・?

親父はナースステーションのすぐ横の部屋だったはずだが・・・。
反対側の談話室の方にに目を向けるとお袋が座って、コッチコッチと私を手招いていた。

行って話を聞くと・・・。
車椅子に乗せてトイレに連れて行った時に、女子トイレに入るそぶりだったので、まだココは女子トイレだから、身障者用まで行かなきゃと言ったら、突然、顔を叩かれたそうな。。。。余りの悔しさにお袋も親父の顔を叩き返したそうな。
その後も大声でわめいたり大変だったそう。
看護婦さんも叩いたとか。

沈静の為の薬を貰ったが、察知して頑として「飲まない」とか。。。。
そこで、体が痛いとは言っていた事から、親父に私から「痛み止め持ってきたよ。」と飲ませて欲しいって事だった。

・・・あれ、でも親父は何処に。。。

室前の廊下で一人ポツンと車椅子に座ってゴソゴソしていた。
私「ここにいたの、病室に戻ろうや。」
親父「おっ、Rか。この先まで行こうや(練習しようや)。。。」
私「ごめん、もう他の人も就寝前だし、リハビリの時間じゃないよ。」
親父「・・・・」
私、親父の車椅子を押して帰ろうとする・・・。
親父、手元のストッパーをかける。。。。車椅子停止。
私、「何してんの。帰るよ。」とストッパー外して車椅子を押す、、、と今度は逆のストッパーをかける。
これをしばらく繰り返す。
私「いい加減にしようよ。私も仕事帰りで疲れているし、お父さんの好きな(Rの)息子も、私の帰りを待っているんだよ。お父さん、昔の教え子にもしこんなとこ見られてこんな状況(ダダをこねるの。)恥ずかしくないの?。。。」
・・・聞く耳もたず。
強制的に私がストッパー外して行こうとすると、足を乗せる台から足をわざと落として、足が挟まり進めないようにする。
腰を下ろして足を台に戻す、、、親父反対の足を落とす、、、以下繰り返し。

後ろ向きに移動すれば、足が踏み台が落ちていても関係ないので後ろ向きで強制的に病室まで移動させた。
お袋はどうしても薬を飲ませたがったのですが、気配的に無理だったので退散。
一応、「これ痛み止めだからと(本当は病院の手配した)薬を親父の目の前に置いてはおきました。」


父は最低の患者だと病院のスタッフの方に大変申し訳なく思う。

人の話を絶対にすんなりと聞かない。自分の考えを曲げない。

ずっと「先生」と呼ばれ、人に教える立場、しかも小学生相手だと反論もされないので、一方的な力関係の世界。
その世界にずっと身を置いていた親父、、、、
昔から人に色々言われても絶対に、反論し自分を譲らない。
今はそれが特に強く出ている。
(勿論、同じ学校の先生でもそうでない人もいるが、その方は趣味等で他の人との交わりが好きな方が多い気がする。)

更に現在夜に大声を上げたり、他の入院患者迷惑をかけている状況、今日私が実際に応対しての感じだと残念ながら一般的な社会生活は無理。

病室を後にして、家でゆっくりした後、様子を伺おうとお袋に電話。
私が「痛み止め」と偽っていた薬を飲んで小康状態らしい。
今から「近くの温泉出も行こうかと思っている、、、」とお袋、よっぽど今日の事がこたえたようだ。
それなら、私の家が近いし風呂もゆったりだからとウチに来たらと誘った。
お袋の風呂上りに色々話した。

現在の親父の状況だと精神病棟での扱いにされてもおかしくないし、実際そうしてもらった方がお袋も助かるよとアドバイス。
家族に迷惑をかけるだけならいいが、他の入院患者の迷惑になっていると本人が判断出来ないんだし、病院にも迷惑だよと・・・。
お袋も「そうだねぇ・・・。明日でも看護婦さんに言ってみようか。」とその気になったようだ。