管理栄養士Atsukoの日々

 コーチングを用いた栄養・食事相談が得意です。
 専門:透析を含む腎疾患・糖尿病・生活習慣病・栄養教育

もう一工夫してみては?学校給食

2012-06-11 23:40:45 | 仕事
中学の娘が最近、お昼に食べた給食について
感想をいうようになりました

一番初めに勤めた総合病院で献立を立てる大変さを
嫌というほど経験してきたので
給食センターの管理栄養士さんとかつての自分が重なり
胸が痛みます。

恐らく、決められた材料費の中で
子供達の必要栄養量を満たすべく、
日々奮闘されているのだと思われます。


しかし、子供の言うことも一理あるとも思ってしまうことが
先週半ばにありました。

その日は帰ってくるなり、
「ジャージャー麺と献立名がついた
見たこともない変な物が出た!」と
すごく興奮しながら話はじめました。

スパゲッティに使われるソフト麺と
めちゃくちゃ辛い味噌味のルーらしきものと
きゅうりの千切りが別々の入れものに入ってきて
きゅうりをどうすればよいのか誰も分からなかったとのこと。

「麺料理なのになんで生のきゅうりがついているの?」
という疑問が子供達の頭をぐるぐると回り
悲しいかな栄養士さんの献立の立て方がおかしい!ということになったようです。

結局、お皿にまずきゅうりを盛り付け、
その上に麺を置き
ルーをかけたとのこと

本当は、きゅうりが一番上なのよ~というと
「うそ。そんな料理が存在するわけがない!!」との一点張り

ルーもカレーのような汁気がなく、
多量の麺にからまず、
当然ながら、きゅうりまで味がつかず
麺ときゅうりの残食がたくさん出たとのことでした
(中学生は、必要エネルギーが高いから麺が多めなの…でも残食が多いと凹みます



給食センターの管理栄養士さんとしては、
「ちょっと目先の変わった献立をいれてあげよう!」という優しさからだったのでしょうが、
盛り付けて食べるのは田舎の子供達

「ジャージャー麺」という料理が想像つかず、
文句が出てしまった。。。という悲しい結果になってしまいました


娘にインターネットで検索した「ジャージャー麺」の写真を見せながら説明をすると
ようやく理解をしてくれ
「栄養士さん、説明した紙を一緒につけてくれたら分かったのに…」と娘

なるほど、そうかもしれないと思いました。

日々の献立作成、発注、厨房業務に追われていると
ついつい喫食者のことを置き去りにしてしまいがち

子供達に馴染みのなさそうな料理には、
盛り付け方、盛り付け完成図or写真、料理の説明等々のプリントを料理と共に1枚つけ
給食委員の子に読んでもらえるようにすれば、
子供達も、理解し見知らぬ料理でも受け入れが良くなり
残食も減るのではないかな…と思いました。

直接学校に出向くことができなくても
少し工夫すれば、プリント1枚で
りっぱな食育をすることができると思います。

「ジャージャー麺、みんな食べたことがないかもしれないけれど中華料理の1つです。
豆板醤という中華料理に欠かせないちょっぴり辛い調味料を使って肉みそを味付けしていますが
きゅうりといっしょに食べるとちょうどよい味になるよう調理しています。

麺の上に肉みそをかけて、肉みその上にきゅうりがのるように盛り付けて下さい。
また食べた感想を聞かせて下さいね。」

プリントをつけるとしたら、こんな感じでしょうか


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