セルラーさんがお父様についてコメントを下さったので、
今日は「糖尿病性腎症の食事」についてお話をしたいと思います。
コメントにも記載した通り糖尿病から腎症になった場合、
食事療法が180度変わったという印象をどなたも受けます。
「今まで、摂りすぎてはいけない食品と言われ続けてきた
『油脂類、砂糖類』を今度は摂取していかなければならない」
この食事療法の矛盾に戸惑う方が少なくありません。
(もちろん、たんぱく質制限を行った上での変更になります)
我々管理栄養士はこの矛盾した点を上手に説明しないと
患者さまの医療不信につながりかねません。
「なぜ、たんぱく質制限をするとき
エネルギー補給をしなければならないのか?」
理由は、「腎臓を守るため」です。
たんぱく質は、体内に入ってさまざまな経路を経て
最終的には尿素窒素、アンモニアなど窒素化合物になります。
この窒素化合物は、体に有害な物質(いわゆるゴミ)で、
これを体外に排泄するのが腎臓なのです。
腎機能が低下すると、ゴミの排泄量は少なくなり、
作られたゴミは体内にどんどんます。
ゴミが体内にたまり過ぎてしまうと、
吐き気・食欲低下・体調不良
(専門用語でいう尿毒症状)
などにつながり、結局は透析をしないといけなくなります。
しかし腎臓は腎機能が20~30%くらいまで低下していても
残りの元気な細胞でがんばって働こうと努力するので、
尿毒症状はなかなかでません。
残りの細胞を疲れさせないために
「ゴミの排泄量が少なくなった分、
ゴミの出る量を減らす=たんぱく質制限をする」
となるわけです。
しかし、たんぱく質制限だけを実行してしまうと、
体はエネルギー不足になるので、
筋肉を壊して、エネルギーを作ろうとします。
「筋肉=たんぱく質」ですので、
自分の体を食べていることになり、
結果的には、たんぱく質を制限していることにならないのです。
ですから、たんぱく質制限をする際は必ず
エネルギー不足にならないようにする必要があるのです。
「エネルギー補給を実行する自信がない」
「血糖が上がるのが怖くて摂れない」という方は
まずは、「減塩」を実行してみましょう。
今日は「糖尿病性腎症の食事」についてお話をしたいと思います。
コメントにも記載した通り糖尿病から腎症になった場合、
食事療法が180度変わったという印象をどなたも受けます。
「今まで、摂りすぎてはいけない食品と言われ続けてきた
『油脂類、砂糖類』を今度は摂取していかなければならない」
この食事療法の矛盾に戸惑う方が少なくありません。
(もちろん、たんぱく質制限を行った上での変更になります)
我々管理栄養士はこの矛盾した点を上手に説明しないと
患者さまの医療不信につながりかねません。
「なぜ、たんぱく質制限をするとき
エネルギー補給をしなければならないのか?」
理由は、「腎臓を守るため」です。
たんぱく質は、体内に入ってさまざまな経路を経て
最終的には尿素窒素、アンモニアなど窒素化合物になります。
この窒素化合物は、体に有害な物質(いわゆるゴミ)で、
これを体外に排泄するのが腎臓なのです。
腎機能が低下すると、ゴミの排泄量は少なくなり、
作られたゴミは体内にどんどんます。
ゴミが体内にたまり過ぎてしまうと、
吐き気・食欲低下・体調不良
(専門用語でいう尿毒症状)
などにつながり、結局は透析をしないといけなくなります。
しかし腎臓は腎機能が20~30%くらいまで低下していても
残りの元気な細胞でがんばって働こうと努力するので、
尿毒症状はなかなかでません。
残りの細胞を疲れさせないために
「ゴミの排泄量が少なくなった分、
ゴミの出る量を減らす=たんぱく質制限をする」
となるわけです。
しかし、たんぱく質制限だけを実行してしまうと、
体はエネルギー不足になるので、
筋肉を壊して、エネルギーを作ろうとします。
「筋肉=たんぱく質」ですので、
自分の体を食べていることになり、
結果的には、たんぱく質を制限していることにならないのです。
ですから、たんぱく質制限をする際は必ず
エネルギー不足にならないようにする必要があるのです。
「エネルギー補給を実行する自信がない」
「血糖が上がるのが怖くて摂れない」という方は
まずは、「減塩」を実行してみましょう。
老夫婦には退院後の食事療法はかなりの負担になりそうです。今まで糖尿病の食事療法とは逆転ですからね。
病院でたくさん出たから大丈夫だと父が言うのですがどうなのでしょうか?