新鹿山荘控帳

山荘管理人が季節の移ろいを、書きとめました
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初詣と背中がゾクッとした噺

2019-01-07 18:02:18 | 神社仏閣
初詣と言いますよりも、新年の交通安全のお守りを頂くためにお参りするのが新春の恒例事業となってます。
本日わが市の氏神様の天満宮にお参りしてきました。さすが7日にもなりますと、市内の天満宮です。境内はかなりすいておりました。ただ御祈祷を受ける団体さんが長い列を作っておりました。

社務所で今年もお守りの外装の色合いを昨年と違う色にしていただきました。併せて御朱印を頂くことにしたのですが、小さな神社ですから神官さんや巫女さんたちも多くなく、「しばらくお待ちいただくことになります」と言うことで、神官さんの書置きの御朱印を頂くことにしました。この天満宮では毎年10日過ぎにお参りしておりましたので、少々早すぎましたね。

さてお参りも済ませ、御朱印とおみくじも頂き帰ろうと本殿の前まで着ますと、鳥居に通じる石畳の端に一人の年配の男が立っていました。薄目の上着を着た背の高い40過ぎと思われる男性です。彼が私の後ろの方を眺めています。その方向は、境内の外のマンションの屋上の方向と言った遠くの空を眺めているのです。
何か目標のものを見ているのでなく、そこの立って遠くを見ているといった雰囲気で、影の薄い、人としての存在感が全くありません。
何年振りかにこの神社にふらりと戻った時の流れの裂け目からふと立ち寄った感じです。じっと眺めて私に気が付いてこられるのも嫌ですからすぐに目をそらし立ち止まることもなく通り過ぎました。

石畳の参道を歩いて鳥居に所に歩いてきました。当然振り向いて本殿に挨拶をします。キャップを脱いて一礼して顔をあげました。
先程の男が私の方を見ているではありませんか。私の方にス―と近づいてこられるのは怖いです。背中がゾクゾクっとしました。私は急いで回れ右、駅に向かって急いで歩き始めたのです。

よく聞く話で、渋谷のスクランブル交差点で、大勢の人の中からたった一人「私が見えているの?」と話しかける人がいるそうです。
誰かを待っているとか、寒い朝だとか、心配事があるとか、ただ立ってるるにしても何か気持ちが顔に現れているはずです。それなのに彼は、そこに人間の形をした「無」が立っているようでした。ただ遠くの空を眺めているのです。

ばかげたお話ですが、正月初めの経験でした。この天満宮はどこか、頂いた御朱印の画像もふくめて私の氏神様ですので掲載は割愛します。

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