新鹿山荘控帳

山荘管理人が季節の移ろいを、書きとめました
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DVD「捜索者」

2013-06-21 18:02:22 | 万華鏡
朝から雨です。で、残しておいた「捜索者」を見ることにしました。

【物語】
3年ぶりに南北戦争から兄の家に帰還した主人公は、牛泥棒を探すテキサスレンジャーに協力するため留守した間に兄一家がインディアンに殺されます。ただ幼い姪だけが連れ去られたので、その姪を誘拐した酋長の部隊を探す旅が始まります。五年近くの捜索の末見つけるが、姪はインディアンの娘として成長していたのです・・・

第一に申しあげたいのは、撮影地モニュメントバレーの美しさです。この後いろいろな映画でこの場所は登場しますが、物語は別にしても美しい景色は一見の価値があります。
幼い姪を奪還することに執念燃やす男を、ジョン・ウエインが演じていますがその執拗な追跡に違和感を感じることがあります。どちらが悪いのだ、こんなインディアンを生んだのは彼らの土地に入植してきた白人ではないかと考えると、白人の都合から見た物語になってしまいます。

終盤で、成長した姪がインディアンの娘然としているのが許せず、打ち殺そうとする場面があります。誘拐された白人の娘はインディアンの一族にに溶け込むしか、生きるすべはなかったはずです。

モニュメントバレーが撮影地なっているのですが、兄の一家はこの広大な荒野の中に家を建て家族を育て牛を飼っているのですが、そこは先住民族に先祖から守り受け継がれた土地なのです。ですから討伐隊なんて納得できませんよね。

テキサスレンジャーの隊長の大尉は、神父なんです。少し前まで聖書を持っていたのが、今は隊員を連れてインディアン討伐に行き、野営地に奇襲をかける、この辺もどうも我々は納得できません。

豪快なジョン・ウエインとはまた違って、影のある執念深い異常者に近い男を演じています。ラストシーンで突然普通のテキサスの男に戻るのは、え、と思ってしまいます。でも何とかハッピーに終わりましたから、良しとしましょう。
それほどジョン・ウエインは悪役と言ってもいいほどの執念深い男を演じています。

アメリカではものすごい数の幼児誘拐があるそうですが、その辺もこのストーリーに影響しているのでしょうか。



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