新鹿山荘控帳

山荘管理人が季節の移ろいを、書きとめました
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「春風亭小朝スペシャル落語会」

2008-09-13 17:37:32 | 芸術鑑賞
昨日、落語会に行ってきました。帰宅が11時を過ぎており投稿をお休みしました。

さて新宿の厚生年金会館の大ホールは満員の盛況、8列目と喜んでいたのですが、座席表を確認しておけばと思いましたが、なんと、8列目の一番右端でした。演者の横顔を見る感じです。高さ的には丁度良いのに少し残念でした。

小朝以外の噺家は3人とも初めて聞きますので期待していましたが、それ以上の出来でした。以下各演者の寸評を。

①林家 たい平「紙屑屋」
 「笑点」の若手落語家のイメージがありますが、なかなかどうして、声も良く通るしくすぐりも随所に入れて、面白かったです。また団十郎や麻生太郎の声色も旨く、落語家本来の勉強もチャンとやっているようです。年齢的な渋味が将来加わってくれば、楽しみな落語家になるのではと、初めて聞いた落語家ですので感心さも大きかったです。

②三遊亭 楽太郎「馬のす」
 楽太郎いわく①と②の演題は小朝指定だったそうです。大変軽い話で、楽太郎もさらっと演じていました。そのさらっと感が、たい平の後でしたから、楽太郎に少しオーラが無かったような感じでした。

③春風亭 小朝「お露新三郎~お札はがし」
 有名な「牡丹燈籠」の一番有名な発端の話です。例のカランコロンです。昔見た映画で、牡丹燈籠がスーと宙に浮いて新三郎の家に向かって近づいてくるシーンを思い出します。小朝はこのような怪談話を演じると、なんとなくまだ若いなという感じを受けます。人間的な凄みみたいなものがまだ足りないのでしょうか。
新三郎をお露と女中が取殺す描写が省略されていました。落語だからでしょうか。他の落語家の噺をチェックしなければと思いました。

④桂 歌丸「栗橋宿」
 ③の続きです。歌丸の落語をチャンと聴いたのは、多分初めてです。前々から歌丸の人情話はいいとは聞いていました。特に女性が良いと。
良かったです。歌丸の噺口と彼の声の持つ独特の雰囲気が、こういった話に大変合っていると思います。
今日この原稿を書くために調べてみると、歌丸が「落語牡丹燈籠」をDVD5枚の完全セットを出しているそうです。観てみたいです。
私も「円生百席」の「牡丹燈篭」を久しぶりに出してみます。
コメント
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