新鹿山荘控帳

山荘管理人が季節の移ろいを、書きとめました
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小朝独演会 於歌舞伎座

2007-05-27 22:51:36 | 芸術鑑賞
春風亭小朝独演会に、歌舞伎座まで出かけました。私は2つの点で期待をしていました。①初めての歌舞伎座。②演目「中村仲蔵」の期待。
①これが歌舞伎座かと、劇場内をうろうろと。通常の公演でないので、閉まっている売店があり、お土産が買えませんでした。名物最中を餡と抹茶、二つも食べました。中入りのとき、本当に皆さん弁当を食べるのですね。おかずの匂いが漂っていて、変な気持ちになりました。

演目と出演者(独演会でなく、いつもの義弟たちが出演)
①「四段目」 林家いっ平
 まだまだ若い、勉強をして欲しい。兄と同じ、独特の高い声が聴きづらい。
②「中村 仲蔵」 春風亭小朝
 私としてはこちらが、メインと思っていた。三遊亭円生の落語が刻み込まれているので、小朝がどう演じるか期待していた。最後のところで気に入らない点があった。定九郎の自分の新解釈について、観客が認めてくれたことを知る件で、円生は、街の中をがっかりして歩く仲蔵が、すれ違う観客の話し声で評価を知る、そんな噺になってたと思います。小朝は、小屋に心配で見に来た上さんが聞いた客の評価を、仲蔵に話すようになってます。これでは間接的な評価で、また聞きとなり私たちに印象が薄くなるような気がします。
③「お菊の皿」 林家正蔵
 例の件、どう話していくかと思っていたら、枕で勘三郎の使っている楽屋に入りました、何かの因縁かと笑いをとっていました。噺は旨くなっています。貫禄が付いていくのを期待したい。
④「文七元結」 春風亭小朝
 大変面白かった。有名な話であるが、手馴れた町人の語り口で間をおかず、テンポよく笑い、そして泣きました。
収穫のあった一日でした。
コメント
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