先日の「凶犯」に続いての作品をやっと紹介できます。
それは
「十面埋伏」張平著 上下 新風舎 です。
それぞれ390頁を越える上下二巻の 、いろいろな意味での重い小説です。「凶犯」の解説でこの作品が出版されていたので、即購入です。前作も本作も中々本屋には無く、ネットで購入しました。
「十面埋伏」は前作以上に現代中国社会の病根を抉り出しており、決して楽しく読了出来るものではありません。
物語はかなり複雑で日本では想像も付かないストーリーですので、帯の説明を紹介します。『事件の真相を追う捜査官と警察の前に、次第に姿を現す闇の犯罪組織。そしてその背後には、政界上層部幹部の姿も見え隠れする。巨大な闇の癒着を暴き出すことが出来るか』
少し具体的に。ある刑務所内で特別扱いされている凶悪犯に、不審を抱いた刑務所の捜査員が、友人のいる公安局刑事捜査処と共同でというより公安局が、凶悪犯の背景を捜査していく。それが、政界・実業界・地方を巻き込んだ大きな闇の存在を暴きだすきっかけとなった。
三国志や水滸伝など古典は読んでいますが、現代中国の小説は読んだことがありません。外国小説の最初の難関、名前と人物が一致しないことです。社会問題も複雑で多岐にわたり、登場人物も多く、めずらしく読了に数日かかりました。こんな小説を書いたこの作家の勇気に感動しました。
たまには骨太の小説を読んでみたらいかがですか。
(「十面埋伏」 中国語で、周囲に隙なく伏兵が潜んでいることを意味するそうです)
それは
「十面埋伏」張平著 上下 新風舎 です。
それぞれ390頁を越える上下二巻の 、いろいろな意味での重い小説です。「凶犯」の解説でこの作品が出版されていたので、即購入です。前作も本作も中々本屋には無く、ネットで購入しました。
「十面埋伏」は前作以上に現代中国社会の病根を抉り出しており、決して楽しく読了出来るものではありません。
物語はかなり複雑で日本では想像も付かないストーリーですので、帯の説明を紹介します。『事件の真相を追う捜査官と警察の前に、次第に姿を現す闇の犯罪組織。そしてその背後には、政界上層部幹部の姿も見え隠れする。巨大な闇の癒着を暴き出すことが出来るか』
少し具体的に。ある刑務所内で特別扱いされている凶悪犯に、不審を抱いた刑務所の捜査員が、友人のいる公安局刑事捜査処と共同でというより公安局が、凶悪犯の背景を捜査していく。それが、政界・実業界・地方を巻き込んだ大きな闇の存在を暴きだすきっかけとなった。
三国志や水滸伝など古典は読んでいますが、現代中国の小説は読んだことがありません。外国小説の最初の難関、名前と人物が一致しないことです。社会問題も複雑で多岐にわたり、登場人物も多く、めずらしく読了に数日かかりました。こんな小説を書いたこの作家の勇気に感動しました。
たまには骨太の小説を読んでみたらいかがですか。
(「十面埋伏」 中国語で、周囲に隙なく伏兵が潜んでいることを意味するそうです)