作雨作晴


日々の記憶..... 哲学研究者、赤尾秀一の日記。

 

12月21日(木)のTW:自由と平等について

2017年12月22日 | ツイツター

 

※追記20190531

「自由」と「平等」は、フランス革命において掲げられた理念であるとされています。しかし、上記のゲーテの言説にも明らかに述べているように(その出典は不明ですが)自由と平等は二律背反の関係にあるようです。

しかし、いずれにせよ「自由」であれ「平等」であれ、それらが悟性的概念として、時、場所をわきまえず、その概念の抽象性を狂信的に振り回すとき、おぞましく恐ろしい現実を招いた歴史的な事実があります。フランス革命の末期、カンボジア、クメール・ルージュの独裁と粛清による大量虐殺や、毛沢東中国の文化大革命など。

ゲーテが次のようにも語ったのもおそらく彼がフランス革命の現実を、とくにその負の側面を見てのことだと思います。

 Allgemeine Begriffe(普遍的概念)がもたらす恐ろしい不幸

ここでは、自由と平等の概念について、詳細に具体的に考察できませんが、この両者を価値的に対等なものとして扱うことはできません。人間の本質からいって、自由は、とりわけ、言論の自由は「至高の価値」ですから。「平等」のために「自由」を犠牲にすることはできません。「自由」は「平等」に優先すると思います。

 

 

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