ベスト・オブ・バッハ

ベスト・オブ・バッハ

久しぶりのバッハ。風邪気味の体調から少し回復しつつある折に聴く。手洗いうがい、睡眠栄養を十分にとってインフルエンザに強い体質を。自戒と反省のために。二十代の終わり頃、大型ステレオなどが流行していたひと昔前の時代に手に入れたソニー製のアナログ・アンプとスピーカー。その後のデジタル化でレコードなどを回して聴 くこともなくなり、引越しの度に面倒で処分してしまおうかと迷っていたシロ物。それが、今年のはじめにBluetoothトランスミッターを手に入れることが出来て、パソコンやスマホ、タブレットなどのアナログオーディオデバイスとして再生できるようになった。YouTubeの音楽やMP4 のファイルが、この昔のアナログスピーカーで聴くことができる。捨てずに残しておいただけの価値はあったのか。

 

 

2月19日(日)のつぶやき

題知らず

492　寝覚めする　　人の心を　　侘びしめて
　　　　　時雨るる音は　　悲しかりけり

深夜に目が覚めてしまった私の心を、なおさら侘びしがらせるように聴こえてくる時雨れる音は、まことにもの悲しい。

この和歌について、新潮社版『山家集』には次のように注釈されている。

— Tukihosi (@soratine) 2017年2月19日 - 23:03

「寝覚めには恋の寝覚めと老いの寝覚めがあるが、ここは言うまでもなく後者。深更寝覚め、一人さまざまな思いをめぐらせる枕辺に、時雨の音が響き、もの悲しさを一層そえる歌境。山里の草庵に降る時雨の音は、落葉の音にも聞きまがわされ、寂しさをそえるものである。」（135頁）

— Tukihosi (@soratine) 2017年2月19日 - 23:11