Are Core Hire Hare ~アレコレヒレハレ~

自作のweb漫画、長編小説、音楽、随想、米ラジオ番組『Coast to Coast AM』の紹介など

言葉のイメージ

2014-07-22 22:35:13 | コラム

「脱法ドラッグ」の新呼称は「危険ドラッグ」に(NHKニュースより)

昔、メディアでは少女への性犯罪のことを「いたずら」と表現してました。
小さい頃から不思議に思っていましたが、今振り返ってもやっぱり変な表現です。
事の重大さに比べて、ただの悪ふざけに聞こえる上、妙に意味深げで卑猥な響きです。

被害者の氏名も当たり前に報道される時代でしたから、その配慮だったのでしょう。
今では「乱暴」や単に「暴行」ということが多いようですが、確かにこちらのほうがずっといいと思います。

同じ犯罪を軽く言うのでも罪の意識を減らす目的もあります。
今でもたまに聞きますが、少女売春のことを「援助交際」なんて表現していました。

しかも、この「援助交際」にはメディアからの思わぬ援護もありました。
「高校生が売春をしているというから良くないのであって、売春婦が高校に通っていると考えれば、それはそれで美談である」とは当時の産経新聞のコラムです。
確かにトンチが利いていて面白いですが、仮にも全国紙に載せる文章としては下品すぎました。

さて、上記事の「危険ドラッグ」は一体どういう意図なのでしょうか?
個人的には「うまい棒」を彷彿とさせるネーミングセンスです。
言いたいことは伝わるけど、安直すぎてちょっと馬鹿っぽいです。

そんなセンスも駄菓子ならぴったりですが、社会問題化している合成麻薬にはどうでしょう?
聞けば、公募で選んだ上、その中で一番多かった言葉を組み合わせたそうです。
無難に逃げたのがかえっておかしな結果を生むことは良くあることで納得しました。

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2 コメント

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Unknown (背信的悪意者)
2014-07-25 00:02:33
この「新呼称」って、決めて何の意味があるんですかね?

振込め詐欺も「母さん助けて詐欺」を新呼称としたはずですが、使われているのを見たことがありません。

脱法だろうが危険だろうがどっちでもいいから、早く取り締まれよ!といいのが正直なところです…
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Unknown (asanisimasa)
2014-07-25 08:51:58
ヤクザを暴力団と言い換えたりもしましたが、一般には使われてませんね。

危険ドラッグの規制は法整備がなかなか大変で、ともかく名前を変えて忌避させようという狙いと思います。

それで使用者が減るかといえばそうは思えませんけど。
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