どうして勉強は必要か？

「（事件だと）疑ってごめんなさい」 “しつけ”不明男児、無事保護でネット民平謝り（J-CASTの記事より）

授業中「どうして勉強しなきゃいけないの？」みたいな質問をしてくる生徒がたまにいます。

僕なら「他にやりたいことないなら勉強やっておいたら？」と言うかもしれません。
「こんなことがやりたい」と返されたら、「それには○○と××は分からないと無理だよ」と答えます。

でも、多少まどろっこしくても、もう少し本質的な答えはないでしょうか。

はっきり言って、学生の頃にした勉強の内容なんてすぐに忘れてしまいます。
でも、どんな科目でも一貫しているテーマがあります。
それは「理解し覚え実行する」ことと「何事にも理由がある」ことを身に付けることです。

「理解し覚え実行する」はその通り、どんな仕事でも必ず通る道です。
勉強はこの訓練に役立ちます。

そしてもう一つ、「何事にも理由がある」ことを知るのもとても大事です。
この世の全てにはルールがあり、そうなる理由があります。
英語は言葉のルール、数学は数字のルール、歴史は（本当は）人類の営みの因果関係を学ぶ学問です。　

これをしておかないと人は「なんとなく」で行動することになります。
これでは他人に説明できませんし、失敗も多くなります。

だから、物事をよく知っている賢い人ほど断定的な言い方には慎重です。
理論物理学者の世界では「全ての定理は仮説にすぎない」と言われるくらいです。