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都市徘徊blog

徒然まちあるき日記

グム百貨店

1992-10-14 | ロシア  

1992.10.14(Wed) Moscow

 赤の広場に面したグム百貨店へ行き、ショッピングをすることになる。研究室の人々に対してはここでまとめてお土産を買うことにする。悩んだ末、結局マトリョーシカをいろいろ取り混ぜて買うことにし、購入した大量のマトリョーシカは皆で手分けして荷物の中に入れて持ち帰ることにする。

グム百貨店   Google Map

 モスクワのグムは、ロシアの百貨店で最も立派なものだということで有名だ。建物は3階建てで階数はさほどないが、建築面積はやたら大きく、200×100m以上あるのではないかとさえ思われる広大なものだ。外から見るグムはまるでどこかの宮殿のようだ。そして内部には3列のガレリアが並ぶ。光が降り注ぐ200m近いガレリアは、まさに壮観の一語に尽きる。ましてやそれが3つもあるのだから恐れ入る。モスクワにグム百貨店あり、というほど、都市のプライドに関わる場所になっているのではないだろうか。

 ガレリアには2Fと3Fにブリッジが架かる。2Fは1Fの通路を見下ろすようなテラス通路になっている。

 中央部には噴水のあるホールもしつらえられており、ショッピングの殿堂といった趣である。

 3列のガレリアに面した建物は、列毎に壁面の色が異なり、中央はモスグリーン、左右はベージュ、薄い赤茶といった具合になっている。

 通路には100周年記念のポスターが貼ってあるミラータワーが建っている。確かに歴史を感じさせる建物ではあるが、古くさくはなく社会の変化に伴い、活気のある新しい空気が入ってきているのが感じられる。

 グムは以前は完全な国営百貨店であったが、近年は西側の企業も店を構えるようになっており、Samsoniteの垂れ幕や、ドイツ系企業の看板もみられる。また帰国後にはベネトンがグムに出店して話題にもなった。それにつれて高級品が増え、売り物の値も上がり、庶民的な百貨店ではなくなっているようである。

 しかし一方では、相変わらず品不足の国営商店も同居しているのがグムなのである。

グム百貨店東南側の建物

 15:45 短時間のショッピングを終え、再びバスに乗る。

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#古い建物 海外  #商業系  #デパート・百貨店 
#吹き抜け・アトリウム  #アーケード  #ネオ・ロシア 
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