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都市徘徊blog

徒然まちあるき日記

旧カフェー「鹿島家」

2022-12-18 | 墨田区  
旧玉の井・カフェー鹿島家
所在地:墨田区墨田3-11
構造・階数:木・2F
解体年:1996〜97(平成8〜9)
Photo 1994.4.17

 2階にバルコニー状の部分があり、もしかするとここは顔見せ部分として機能することが期待されていたのかもしれない。コーナー部が丸く、裏通りにしては凝ったつくりになっており、不思議な存在感を放っていた。

 『新編「昭和二十年」東京地図』(西井一夫・平嶋彰彦、筑摩書房、1992)によると、旧玉の井遊廓の建物だったとされる。玉の井は関東大震災後に形成された私娼街で、永井荷風が足繁く通ったことでも知られる。当初の建物は戦災で失われ、戦後は若干場所を替えて売春防止法施行まで赤線として営業したという。当時の建物が90年代までは幾つか残っていたが、現在は大半が建て替えられ、当時の面影はほとんど無い。


2022.12.18追記
 『玉の井色街の社会と暮らし』(日比恒明、自由国民社、2010)によれば、この建物は「鹿島家」というカフェーだったそうだ。また、住宅地図などで確認したところ、玉の井遊廓の廃止後はメリヤス工場となっていた。

Tokyo Lost Architecture
#失われた建物 墨田区  #商業系  #住宅系  #遊興施設 


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