goo blog サービス終了のお知らせ 

都市徘徊blog

徒然まちあるき日記

長岡邸

2025-04-27 | 世田谷区 
長岡邸
所在地:世田谷区 成城6-16-19
構造・階数:木・2
設計 :中村寛
建設年:1927(昭和2)
解体年:2023(令和5)
Photo 2016.4.26

 成城大学の正門前の並木道を西へ行った先にあった洋館。急傾斜の屋根、真っ白な壁が印象的な美しい洋館だった。1階は洋風の下見板張り。
 日本建築学会が発行している『建築雑誌』の下記記事でも紹介されていた家。


 Photo 2021.3.25

 同記事によれば、この家は同潤会の理事長(内務省社会局長)を務めていた長岡隆一郎が、同潤会アパートの設計に携わっていた中村寛に設計を依頼して建てたものという。長岡氏は成城小学校の設立趣旨に賛同していたといい、牛込にあった成城小学校(現在の成城学園)が成城にできたことから、子供たちが学校に通うための別宅として、学園地所部から分譲地を買ってこの家を建てたそうだ。記事の時点での居住者は、隆一郎の孫の嶺男氏。


 Photo 2021.3.25

 学会誌の記事として採り上げられ、子孫の方も残して行きたいとは考えていたようだったが、2年前に残念ながら解体されてしまった(そのあたりの詳細な事情は未把握)。

参考『建築雑誌』2015年3月号「名建築を支える名オーナーたち-15」、日本建築学会
成城建築散歩

Tokyo Lost Architecture  
#失われた建物 世田谷区  #洋館・洋風住宅   ブログ内タグ一覧