夢と希望と

そして力と意志と覚悟があるなら、きっと何でも出来る。

飛影はそんなこと言わない。

2014-10-30 | 中身
 先日に引き続きDQHのアリーナ関連。
 今回私の逆鱗に触れまくりやがりましたのは、
http://www.4gamer.net/games/272/G027220/20141029067/
「収録に挑む中川さん。『キラーピアスよ,くらいなさい!』というセリフは,中川さんのアドリブとのこと」
 コレです。声質が濁っていて少女役に無理があるという事は、まぁ生まれ持っての喉ですから仕方がないのかも知れません。演技がアレなのも才能が無い上に基礎がなってないのですから当然の事です。しかしドラクエ大好きと自称し、アリーナについてきちんと理解しているのなら、こんなアドリブをほざく道理があるでしょうか。
 アリーナはサントハイム王国の王女でありながら、世界一の武闘家になる事を目指す少女です。その身体能力は極めて高く、物理戦闘においては味方キャラの中でぶっちぎりのナンバーワン。そして同じく前衛タイプのライアンと比較しても作中での脳筋ぶりが飛び抜けており……これは宮仕えの為に一定の常識と礼節を要求されたであろう壮年のライアンと、我が侭いっぱいに育ったおてんば姫との対比という意味でも面白いものです。
 彼女は武闘家タイプですから武器の性能に頼って闘う訳ではなく、その強さの真髄は自身の闘技にこそあります。飛び抜けた素早さと腕力と会心率こそがアリーナの持ち味であって、おそらく使用する武器の銘なんてものには極めて無頓着でしょう。キラーピアスが専用の伝説の武器クラスならばまだ兎も角、あんなものはロザリーヒルにて7500ゴールドで売られている汎用市販品に過ぎないのですし。それが、己の力と技を誇るのではなく武器の威を借るような台詞を口にさせるなど、キャラクタへの理解がまるで欠如した侮辱に他ならないと私は認識します。こんな台詞は、

 こういうレベルの三下の言動ではないでしょうか。

 会心率が高いアリーナに二回攻撃が可能となるキラーピアスというのは、鉄板の組み合わせです。非常に有名であり、そうであるが故に……コレを言っておけば喜ばれるだろうとか、昔からのファンであるとアピールできるだろう的な意図が透けて見え、有り体に申し上げて反吐が出ます。こんなアドリブをそのまま採用したのなら、エニックスもアリーナのキャラクタ性などどうでも良いと思っているのでしょうか。芸能人を起用する事による宣伝効果の前には、これしきの性格崩壊など取るに足らない些末事だ、とでも。
 もしもそうであるのなら……兄がこよなく愛し、私もまた大好きだったアリーナというキャラクタは、少なくとも私の中では死んでしまったと認識せざるを得ません。あとは想い出として存在するのみ、です。