あるBOX(改)

ボクシング、70年代ロック、ヲタ系、日々の出来事などをウダウダと・・・

『らもメモリアルWEEK報告会』(2)

2014年08月03日 | サブカル
15分の休憩を挟んで後半開始。

「徹子の部屋」らもゲスト回。

まず、黒柳徹子さんが興味津々な様子なんだよな。
ある意味、偏見なく色んな方々と接してこられた徹子さんならでは・・・の姿勢。

「大変な進学校に8位という成績で入学なさって」と早速紹介が始まって
「でも、10代の頃からお酒は飲んでらして」と水を向けると
らもさん、苦笑しながら「いやぁ、18くらいからですけど・・・」

徹子「10代でクスリのほうも?」
らも「いやぁ、これも18くらいから」
徹子「咳止め薬も?」
らも「まぁ」
徹子「覚醒剤は?」
・・・と、徹子さんが質問する度に場内は爆笑。

いやぁ、徹子さんスゲエ。



番組の再生が終わって
松尾貴史氏ら一斉に「よくこんなの放送できましたね」とコメント。

今は表現者もモラルが問われるし、コンプライアンスという概念が
定着してしまったから、こんな内容ムリだろう・・・と。

確かに今、らもさんタイプの面白い人は出てき辛いよなぁ・・・。

『らもメモリアルWEEK報告会』(1)

2014年08月02日 | サブカル
『らもメモリアルWEEK報告会』
8月2日(土) 19:00~
場所:LOFT/PLUS ONE

久々の新宿ロフトプラスワンだったが
予想通り迷った。予想以上に迷った。
なんのこたぁないビルの外装が改修中だったのだ。



出演者は(敬称略)
進行役の東野ひろあき、松尾貴史(キッチュ)、作家の中島さなえ(娘)
他スペシャルシークレットゲストあり・・・って事で

7月に大阪で開催された『中島らもメモリアルWEEK2014』の
東京でのスピンオフ企画&報告会。



まず、最初は思い出話。
「ちくわの狂い投げ」にまつわるモノ、
「キッチュが「この人について行こう」と思った」という、らも氏エピソード。

シークレットゲストは・・・大槻ケンヂだった。
予想できすぎてたので驚かなかったが。
やはりオーケン登場は嬉しかったので、つい歓声を上げてしまった。

生前の「らも秘蔵映像」では、民族楽器の紹介や、
らもさんが「アップダウンクイズ」(関西の企画特番)に出演したシーンあり。
石田長生、忌野清志郎といったメンバーと熾烈なクイズバトルを繰り広げながら
ジックリ間を置いて回答する“らもタイム感”、例によって脅威の雑学で席を
上げて行くシーンは圧巻・・・と言いたいが

なんとなく画面が暗くなって終わり・・・な進行が素晴らしく
それはそれで笑った。
※最近のイベントは、その場で出演者がノートPC使って
 ファイル再生するからね。



そして、いよいよ「徹子の部屋/中島らも出演回」の上映。
前フリを再生して一旦15分の休憩に入ったが

その予告的な映像だけで会場内が爆笑。

つ~か、徹子さんが例によって凄いのだ。
ゲスト紹介で「アルコールや薬物の中毒を経て、現在は作家をやられてる、
中島らもさんです」
「私も、あまりこういう方と知り合いになった事ないんですけどね」と
早口でたたみ掛け、らもさん思わず笑ってしまう。

さすが「芸人殺し」と言われるトーク番組。
事前に仕込んだ情報を徹子さんがペラペラ喋ってしまうので、
ゲストが参ってしまう・・・そんな番組の面目躍如だ。

ああ、ビールと唐揚が上手い。


「WISHBONE ASH」・・・英国ロックの1stはアツいぜ!

2014年08月01日 | CD紹介(洋盤)
ジョニー・ウィンターさんで「アツいロック」を語った勢いで
英ロック60年代後半~70年代初頭のブルースロック名盤を語りたいと思います。

ZEPも1stのブルースロック臭が私は堪らないし、
なんといっても忘れじのブルースロック・バンド=FREEも、1stでは
荒削りな勢い、ギター弾きまくり、ヴォーカルのシャウト、性急なドラムで
私を感動させてくれている。

プログレにカテゴライズされるコロシアムも、
1stと2ndは黒っぽいフィーリングが炸裂しており、何度聴いても胸アツに
なってしまうのでした。

そして「WISHBONE ASH」です。

1969年結成で、1970年にはグループ名と同タイトルのアルバムでデビュー。
以降は雄大なミドルテンポの曲と「ツイン・リード・ギター」が評判となって
多くのファンを獲得したバンドです。

創設メンバーは、ギターにアンディ・パウエル、テッド・ターナー、
ベース&ヴォーカルにマーティン・ターナー、ドラムスにスティーヴ・アプトンという布陣。

その後メンバーが入れ替り、後の方ではサウンドもアメリカナイズされていったが
やはり1stの勢いは忘れられない。

つ~か、この1stアルバム、実にブルースロック臭がプンプンするんですよ。



なんと言っても、いきなりガツンとくるのがアルバム1曲目「Blind Eye」!
ブルージーでありながら迫力あるツイン・リードは爽快で、疾走感さえある。
アップテンポな曲ではリズムセクションも性急だ!
※英ブルースロック・バンドの「キリング・フロアー」を思い出しましたよ!

アルバムほぼ全編で、このギター・ユニゾンとハーモニー、
何かに追い立てられたのようなドラムが炸裂して、それがもう堪らない。

ただし、その中でも後の十八番「叙情的でメロディアスな旋律」の発芽が見えるんですな。

「Errors Of My Way」と「Handy」が それに該当するミドルテンポの曲だが、
やはり個性を模索するのが、この時期のブリテッシュ・ロック。

邦題は「光りなき世界」。
私にとっては、彼らの代表作「アーガス」よりオキニなアルバム。
デビュー作でありながら名盤と熱弁したいです。

収録曲は

1. 光なき世界(Blind Eye)
2. レディ・ウィスキー(Lady Whiskey)
3. あやまち(Errors Of My Way)
4. 悲しみの女王(Queen Of Torture)
5. ハンディ(Handy)
6. フェニックス(Phoenix)

荒削りで黒っぽく、ジャズロックの香りさえ感じるアルバム。
さすがにヴォーカルは黒っぽくないが、そこも初期コロシアム同様“味”と見て良いか・・・と。



プログレだ何だと言いつつ、
こうなると、ブリティッシュのバンドはブルースの影響とは切っても切り離せないと思えてくる。
ピンク・フロイドも「クレイジー・ダイヤモンド」はブルースだし。

グラムロックのT-REXだってブルース・フォームの曲をキメていました。
※「やるなぁ、マーク・ボラン!」と感じ入りましたよ

こうなったら、聴いてない英ロックバンドは
とりあえずファーストだけ全部聴いてみるってのもテだな。



フリーにしても、後ノリのビートと歌うベース、ロングトーンのギターで
個性を確立した2nd~3rdにて「当時の英国の、どこにでもいるブルース・
ロックバンドから一皮剥けた」と言われたが

いやいや、その「英国内どこにでも居たブルースロック・バンド」が如何に
素晴らしかったか・・・という話ですよ。

そういう意味でもウィッシュボーン・アッシュの1stは印象深い、
実に忘れがたい1枚なのです。