あるBOX(改)

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映画「オケ老人!」上映+トークショーに行った(3)

2016年11月27日 | サブカル
そしてトークショー。
上映が終わってイオンシネマのスタッフさんが「まもなく開始です」と
案内して、コップが乗ったテーブルを準備。

監督と飛永クンは「威風堂々」に乗って猫背気味に登場。
イスとテーブルが準備されてるのを喜び、司会の女性スタッフさんに
紹介された後は、「僕ら二人でトークっすよね」と進行を自ら申し出て。
そんなこんなでトークショーは始まった。



当初、「ラバーガール飛永」と言われても、失礼ながらピンと来ず。
「バンドの人かな?」なんて思っていたが。
なんの事は無い、お笑いグループの人でした。
※コンビの片割れもリポーター役で登場していたとか。

飛永クンの役は、フランス語の通訳。
来日した世界的指揮者・ロンバールの側に付いているアリノとして
けっこう要所で登場しているのだが。

謙遜してか「みなさん印象に無いでしょうけど」と口走ってしまい
「それじゃ困るんだよ。さっき上映したばっかりの映画じゃん!」
~と、細川監督に突っ込まれてしまう。

細川監督からすれば、飛永クンは年下で、ある意味「お笑い」という
自分と同じフィールドの人間。
舞台「男子はだまってなさいよ」で「何にも残らない笑い」を標榜する
細川徹氏からすると、遠慮なく突っ込める対象だ。

よって「面白いトークになる」要素は万全(?)。



個人的にフランス語の先生に付いて「ミスドで2週間くらい、1日1時間の
授業を受けた」という飛永クンに「それって凄いかぁ?」と素っ気なく
反応。

その努力と仏語発音の上達に、主演の杏ちゃんが「一番すごかったのは
飛永さん!」と語っていたと聞いて感激しきりの飛永クンだったが、
そこでもアッサリ「違うと思うけどなぁ」と細川氏は否定。

※そもそも最初の読み合わせで全く仏語が出来ない飛永クンに不穏な
 空気が流れた…とか。
 「でも元々しゃべれないから!当たり前ですよ!」と必死に自己弁護
 する飛永クン…。

また、「僕のフランス語、2文くらいカットしてますよね?」と監督に
詰め寄るも「そんなのあったっけ~?あ、あった。あった」とノラクラ
かつアッサリと返されていた…。

飛永クンに「やりづらかった人は?」と聞かれ、「そんなの・・・
いるワケないだろ、バカヤロウ!」と狼狽するカントク。
「誰がツイートするか分からないんだから!」
「まぁ、今日のお客さんの年齢層からすると・・・何人かSNSやって
そうな人いるじゃん!」と、これまた我々を笑わせてくれた。

「老人!」ってタイトルだし、出演者も年配だから見に来る人も高齢が
多い…と。
何度か客席最後尾で見た細川監督だが、客席には「白・肌色・白・肌色」
の頭部が交互に並ぶ回もあったそうな。

※うろ覚えですが、そんな感じの会話が繰り広げられましたよ。
 ある意味、確信犯的に飛永クンは突っ込まれてましたよ。

撮影シーンの苦労を聞かれ、やはり「演奏シーン」と答えた細川監督。
「基本的にみんな楽器弾けないし。小松さんとか、とん平師匠とか、
みんな歳いってるから、そもそも指が動かないんだよ(笑)」。
飛永「弾くふりも?」
細川「出来ない。最初、小松さんはチェロを構えるだけの練習で終わり」
飛永「(笑)」
細川「もう『これは無理だ』と思った。序盤は譜面で手元を隠してたけど」
飛永「ずっとそれじゃ持ちませんよね」
細川「でも、やってるうちに上手くなるの」
飛永「弾くフリが!(笑)」
細川「そう」
飛永「指が動くようになって」
細川「小松さんなんて『元気になった』って(笑)」
飛永「指動かすのって健康にイイですよね(笑)」
細川「そもそも遅くまで飲むから朝は元気ないんだけど」
飛永「お年寄りは朝が元気なイメージありますけど(笑)」
細川「杏さんが一緒に体操やったりして」
飛永「あれって本当にやってたんですか」
細川「ホントにやってたの。そこで『これは使おう』…と」

~なんて、舞台裏も語られて。

細川「次第に演奏シーンをワンショットで収められるようになって」
飛永「リンクしてるんですね」
細川「劇中でも上手くなっていくし、実際も上手くなって」

「いい現場だなって」と微笑む細川氏は満足そうだった。
ズルイなぁ、飛永クンに散々突っ込んだ後ほっこりさせてくれる
なんてなぁ…。



イベントも終盤。
唐突に「何か監督に聞きたいことあるって人いますか?」と挙手を
促す飛永クンだったが。

全く手は上がらず。

監督の「こういうのって急に言ってもダメなんだよ!」「誰も手
上げないもんだよ!」と、またしても激しいツッコミに遭う。

それでも司会の女性に「あちらの方が」と示された女性が出演者の
印象を尋ねて間が持ちました。
そのなかで「石倉さんに掛かると50才の役者さんでも『大人らしく
なったなぁ』だから!大人になってないんだから!」と、またしても
楽しい話をしてくれました。
※小松正夫さんや左とん平さん、石倉三郎さんの話は聞きたかった
 ので、とても嬉しかったですよ。

なお、感想に関しては、試写や公開以降、SNSで多数寄せられて
いるそうだが。
「回覧板で回します」なんていうメッセージもあったと紹介。

さらに監督自身のお父さんも同様に回覧板で口コミを広げていたと
ツイッターで知って
「これには恥ずかしくての『いいね』出来なかったよ!」と激白、
観客を笑わせてくれた。

「逆に新しい!」と喜ぶ飛永クンに、「古いよ!」と突っ込む監督。
「今からでも新宿の回は間に合うから!トーク内容を確認に行こう!」
「口コミはツイートしてね。…というか、回覧板で!」とオチを付けて
イベントは終了したのでした。
※時間オーバーの盛り上がり…

神奈川の新百合ヶ丘まで遠征した甲斐がありました。
「オケ老人!」トークショー、映画同様に面白う御座いました。

もちろん映画単体でも大いに楽しめます。
「オケ老人!」、オススメで御座います。

映画「オケ老人!」上映+トークショーに行った(2)

2016年11月27日 | サブカル
映画を見終わって、心地よい爽快感あり。

あらすじは、
杏ちゃん演じる高校教師の千鶴が、うっかり年寄りばかりの
アマチュアオーケストラに入団してしまい、そこで指揮者と
なって奮闘するというもの。



杏ちゃんが「ただの出来るコ」じゃないのが良かったなぁ。
負け犬のようになりかねない展開から「そうきたか!」の
指揮者転身ぶり。

笑えたし、ホロリときた。
もう、ね。喜劇人と言われる方々の出演だけで惹かれる
ワケですよ。

そして、若い登場人物もいるのですよ。
団長の孫娘役の黒島結菜ちゃん、生意気カワイイ演技も
サイコーで御座いました。

そしてやっぱり「演奏に」「撮影に」と協力された、
Musica Promenadeさん。

以前、伊福部先生の「交響譚詩」目当てで行った演奏会。
そこで聴いたムジカさんの「新世界から」。

「あの音が...」と思ったら、ホント感慨深いものが
ありました。



順番としては「この世界の片隅に」を先に観て、次に
「オケ老人!」を観て良かったと思う。

ちょっと落ち込んだ気分が持ち直したよ。
※「この世界…」名作だけど直視するのが辛い部分も
 あったしなぁ。

「オケ老人!」も思ったより夢や恋に悩むシーンが
あったりしましたが。
基本はサッパリ笑って、下手したらしたら何も考えず
前向きエンド。

明日からスッキリ生きれそうな感じです。
(続く)

映画「オケ老人!」上映+トークショーに行った(1)

2016年11月27日 | サブカル
11月27日、神奈川・イオンシネマ新百合ヶ丘にて
映画「オケ老人!」のトークショーが実施されると
聞いて、小田急線の急行で馳せ参じましたよ。



11時30分の回の上映後、細川徹監督とキャストの
ラバーガール飛永翼クンが登場してトークすると
いうので、「男子はだまってなさいよ」を何度か
見ている私は「これは行かねば!」と、勝手に妙な
責務を覚えてしまったワケです。

新宿で乗り換えた小田急線。久々です。
道中のBGMは…クラシックの「威風堂々」+「新世界」
~と言いたいトコロですが。



私のウォークマンには収まっていないので、せめて
シンフォニックに…とイエスの「海洋地形学の物語」
~を流しながらの電車移動で御座いました。



あとは「ドラマ」。
いやいや、これはもうYES来日公演の予習じゃないですか!

(続く)