あるBOX(改)

ボクシング、70年代ロック、ヲタ系、日々の出来事などをウダウダと・・・

「ルーツ・オブ・ブリティッシュ・ロック」~ハード・ロックの黄金時代~

2016年11月06日 | 英国ロック
書籍紹介。

ROOTS OF BRITISH ROCK~ハードロックの黄金時代
深民 淳 編著
シンコーミュージック社発行 (初版1988年) 定価1751円



60~70年代のブリティッシュロックを総括する、
恐るべきガイドブックだ。

20代の前半、偶然、高円寺駅前の本屋さんで、この本に
出会ってしまった為に、私の音楽偏愛は益々加速度を増して
いったのです。

レジのお兄ちゃんが「その本、凄いっすよ」と語ったのが
懐かしい。
一緒に買ったのは、ジム・モリソンの詩集だっけ・・・。

「ハードロックの黄金時代」と言いつつ、
実際はビートバンドからプログレまで多岐に渡り

スキッフル、英国ジャズから英国初期ロックへの移行を
序章とする丁寧な説明は、いまだ手に取るたびに新鮮だ。

著者の深民さんには、ただただ感謝あるのみ・・・です。



画像は同書を開いたもの
「ジェネシス」のフォト(勿論P・ゲイブリエル在籍時)が
素晴らしい。

さらに、巻末のアルバム・ガイドは「必ずしも、おすすめ
リストでは無い」と謳ってあるが
それにチェックを入れてレコード(CD)を購入するのが、
我が至高の愉しみになったのは言うまでも無い。


※画像は
 希少盤として紹介されてた3枚組LP
 「VA / Glastonbury Fayre Festival (Electric Score) 」
 探す気力が…。

ヴァンダー・グラーフ・ジェネレイター、
ファミリー、チャップマン・ホイットニー、
ジューシー・ルーシー、
ダリル・ウェイズ・ウルフ、IF、
インディアン・サマー、テンペスト・・・

本書で知ったバンドで、以降フェイバリット化したバンドは
多い・・・。

今ではネットで古本として入手可能な1冊。
英国ロックの深い森へ誘う本書は、ブリティッシュ・ロックへ
興味を抱いた者が、より深く対象を理解する為には最高の
教科書となるでしょう。

その深い森に迷う快楽も・・・満更ではありません。
モテからは程遠くなる一方でしたが・・・。

今月のJxJxTV「70’sパンク」

2016年11月06日 | 洋楽
今月も最高でした「JxJxTV」。
パンクロックは守備範囲外な私なれど爆笑に次ぐ爆笑。

登場する人たちが淡々とレコード情報の収集法を
話すだけで面白いのだ。
「ファンシー絵みやげ」回と同様、自身の感性で好きな
物に突き進む人は普通に振舞ってても面白いのだ。

※「Bishiguro」って言葉が当たり前に使われてるし…



シングルレコード1枚しか出していないようなバンドも
チェックして、あらゆる方法で入手を試みる。

それを紹介する側が淡々と話し、JxJxさんたちが爆笑!!
…というのが定番。
定番通りの面白さ。

印象深かったのが、まずパンクロックを深く知るために
書籍から知識を得た事。
そして、その書籍が「Roots Of PunkRock」だった事。

1988年にシンコーミュージックが出版したディープな
ガイド本。
同時期に発売された「Roots Of Britishrock」とは
裏表のような本だ。



※ちなみに私は「Roots Of Britishrock」を読んで
 ますます英国ロックを遡って行く事になった。
 JxJxTV出演者の方々ほど凄い収集法には行きつき
 ませんでしたがね・・・


※画像は
 希少盤として紹介されてた3枚組LP
 「VA / Glastonbury Fayre Festival (Electric Score) 」
 探す気力が継続せず、諦めましたよ…。

その辺、シュミを深めるルートみたいなのは共通なんだ。
~と、嬉しくなった瞬間でした。

まぁ、パンクロックは枚数が少なかったりして入手に
至る大変さが桁違いでしたが…。

ネットも無い時代、「郵便メールじゃ到着まのでタイム
ラグで目当て品に乗り遅れるから」とFAXでやりとりし、
深夜に数メートルのFAX用紙が部屋を占領する。

バンドの母校や家族にまで連絡を取り、目当ての1枚を
模索する。



凄い。凄い行動力です。
その凄さは爆笑と感動を呼び、見終わった後には爽やかさ
さえ漂う。それがJxJxTV。

今回も最高でした。
次回も楽しみです。ジャンルに関わらず毎回面白いのは
お墨付きですから。