家庭優先でドライな編集者・安井にスポットライトが
当てられた回。
やっぱりグッと来てしまいました。
安井の手法は、
話題性ある原作メディアミックスに際してのコミカライズ。
画像サイトへ自作をあげる絵描きにストーリーをあてがい、
単行本をヒットさせ、コンスタントに収益を上げていく。
漫画家との関わりも最小限。
しかしデビューをチラつかされた同人作家などは話に乗って
しまい、その後1作で放り出される事も。
他の雑誌に移ったり同人誌に戻ったりする漫画家も多く、
安井には「新人つぶし」の異名が・・・。
担当の女流新人を横取りされた形の主人公・心は、使い捨て
しないよう懇願するも、安井は電話一本で「あれボツね!」
・・・と言い放つ。
前の週、そんな感じで終わったから「どうなる事か」と
思ったら。
漫画の実写版で主人公を演じるアイドル事務所の急な要望=
「アイドルのイメージに近い髪型に変えてほしい」・・・と
いう事だった。
ここで「絵描きチェンジ」じゃなくて良かった・・・そんな事
思った私は悲観性なんでしょうか?
・・・とはいえ、
ペン入れまで進んだ原稿のやり直しを指示された“生真面目な
女流新人”東江さんは、苦闘。
髪型が変わればイメージも変わる。仕草も構図も変わる。
・・・とボロボロになりながら描き直し。
東江さんから電話を受けた心は、相談に乗ったうえで
家まで赴き、励ます事に。
もはや原稿に向かっただけで自家中毒を起すほどに
追い詰められた東江さん(けっこう美人)。
憤る主人公に編集部の先輩が安井の過去を話し出す。
以前の安井は、土日にも関わらず特定の実力派・漫画家
詣でする熱心な編集者だったという。
その熱意にうたれた漫画家は『コミックフロー』で連載を
始めたが、「よい漫画があった」にも係わらず、雑誌は
売上が伸びず廃刊へ。
※当時の副編集長は現「バイブス」の和田編集長
最後まで廃刊回避に尽力していた安井だったが、廃刊の
情報を他から知った漫画家から激しく叱責され、絶縁を
言い渡される。
さらには家族を省みなかった事から配偶者にも愛想を
尽かされかけ、自社役員の心無い言葉にブチ切れた
安井は、以降すっかり変わってしまったというのだ。
※この辺、安田顕の演技が素晴らしい・・・。
話は現在に戻り、
安井と東江さんの打ち合わせへ。
コミックスは完成し、重版が掛かるヒットとなっていた。
コミックスの表紙を自らのイラストからタレント・フォトに
変えられても抗う事をしなかった東江嬢だが、安井から提示
された「次も売れる作品の作画を」という具体的条件を断って
しまう。
「好きなマンガで道具にされたくない」・・・と。
無表情を装いつつ、目に涙をためる安井。
「そうですか、分かりました」と深追いもしない。
※この辺、安田顕の演技が素晴らしい・・・。
出版社を出たところで主人公に会った東江さんは、大学を
卒業して働きながらでも、もう一度自分の作品を描きたいと
語り、「その時は黒沢さんと・・・」と再び手を繋ぐのだった。
安井の気持ちを察したか、「お前が確実に数字を出す事で
ウチは冒険できている」と和田編集長が語りかける。
う~ん、切ない。
良いもの作れば売れる・・・とは必ずしも言えないのが現実
なんだよねぇ。
安井の数字に対する拘りは、こういった過去の出来事や、
雑誌・漫画家・家庭を守る為のものだったんだなぁ・・・。
じゃあ、「東江さんはどうなるの?」って話だが、安井は
(アイドル事務所の横槍以外では)描き方に関してノータッチ
なんだよね。
本当に言いなりにさせるなら全部指図して良さそうなもんだが
(時間を掛けない主義だとしても)ある意味、好きに描かせて
いたりする。
気が済むまで描くのも自分の拘り、でも描いた事は無駄には
ならない。
言っちゃなんだが新人が自己のダメ出しで2本分描く結果に
なった。倍のキャリアを積めたのだ。
原作付きとはいえ、実戦体験は積めたのだ。
言葉は悪いが、他人の褌で経験が積めたのだ。
新人漫画家でありがちなのは、ストーリーは見事なのに
演出力を含む画力がそれに追いついていない事。
音楽と違って後に「セルフカバー」も出来ない。
※音楽だってセルフカバーが可能になるくらいキャリアを
積んだ後は初期の勢いは無くなってるし・・・
次に自分のストーリーで作画する時、今回の経験が活きる事は
間違いない。
※商業モノを1回描いてるか描いてないかはエライ違いです。
単行本だって3刷目ではイラスト・ヴァージョンに戻って
いるかも知れない。
同人に戻るのも自分の判断、他に持ち込むのも自分の判断。
あまり安井を擁護するのもナニかと思うが、やっぱ安田顕の
演技が良かったから感情移入しちゃいましたよ・・・。
黒木華、オダギリジョー、荒川良々、濱田マリ、ムロツヨシ、
高田純次、小日向文世、要潤・・・。
よい演技されてます。
次回はムロツヨシ・メイン回。
アシスタント10年選手のストーリー。
また締め付けられそうな予感がしますよ・・・。
※しかし「アオイホノオ」組の好演が続きますね。
どっちもイイ配役で、イイ演技されてるんだなぁ・・・。
当てられた回。
やっぱりグッと来てしまいました。
安井の手法は、
話題性ある原作メディアミックスに際してのコミカライズ。
画像サイトへ自作をあげる絵描きにストーリーをあてがい、
単行本をヒットさせ、コンスタントに収益を上げていく。
漫画家との関わりも最小限。
しかしデビューをチラつかされた同人作家などは話に乗って
しまい、その後1作で放り出される事も。
他の雑誌に移ったり同人誌に戻ったりする漫画家も多く、
安井には「新人つぶし」の異名が・・・。
担当の女流新人を横取りされた形の主人公・心は、使い捨て
しないよう懇願するも、安井は電話一本で「あれボツね!」
・・・と言い放つ。
前の週、そんな感じで終わったから「どうなる事か」と
思ったら。
漫画の実写版で主人公を演じるアイドル事務所の急な要望=
「アイドルのイメージに近い髪型に変えてほしい」・・・と
いう事だった。
ここで「絵描きチェンジ」じゃなくて良かった・・・そんな事
思った私は悲観性なんでしょうか?
・・・とはいえ、
ペン入れまで進んだ原稿のやり直しを指示された“生真面目な
女流新人”東江さんは、苦闘。
髪型が変わればイメージも変わる。仕草も構図も変わる。
・・・とボロボロになりながら描き直し。
東江さんから電話を受けた心は、相談に乗ったうえで
家まで赴き、励ます事に。
もはや原稿に向かっただけで自家中毒を起すほどに
追い詰められた東江さん(けっこう美人)。
憤る主人公に編集部の先輩が安井の過去を話し出す。
以前の安井は、土日にも関わらず特定の実力派・漫画家
詣でする熱心な編集者だったという。
その熱意にうたれた漫画家は『コミックフロー』で連載を
始めたが、「よい漫画があった」にも係わらず、雑誌は
売上が伸びず廃刊へ。
※当時の副編集長は現「バイブス」の和田編集長
最後まで廃刊回避に尽力していた安井だったが、廃刊の
情報を他から知った漫画家から激しく叱責され、絶縁を
言い渡される。
さらには家族を省みなかった事から配偶者にも愛想を
尽かされかけ、自社役員の心無い言葉にブチ切れた
安井は、以降すっかり変わってしまったというのだ。
※この辺、安田顕の演技が素晴らしい・・・。
話は現在に戻り、
安井と東江さんの打ち合わせへ。
コミックスは完成し、重版が掛かるヒットとなっていた。
コミックスの表紙を自らのイラストからタレント・フォトに
変えられても抗う事をしなかった東江嬢だが、安井から提示
された「次も売れる作品の作画を」という具体的条件を断って
しまう。
「好きなマンガで道具にされたくない」・・・と。
無表情を装いつつ、目に涙をためる安井。
「そうですか、分かりました」と深追いもしない。
※この辺、安田顕の演技が素晴らしい・・・。
出版社を出たところで主人公に会った東江さんは、大学を
卒業して働きながらでも、もう一度自分の作品を描きたいと
語り、「その時は黒沢さんと・・・」と再び手を繋ぐのだった。
安井の気持ちを察したか、「お前が確実に数字を出す事で
ウチは冒険できている」と和田編集長が語りかける。
う~ん、切ない。
良いもの作れば売れる・・・とは必ずしも言えないのが現実
なんだよねぇ。
安井の数字に対する拘りは、こういった過去の出来事や、
雑誌・漫画家・家庭を守る為のものだったんだなぁ・・・。
じゃあ、「東江さんはどうなるの?」って話だが、安井は
(アイドル事務所の横槍以外では)描き方に関してノータッチ
なんだよね。
本当に言いなりにさせるなら全部指図して良さそうなもんだが
(時間を掛けない主義だとしても)ある意味、好きに描かせて
いたりする。
気が済むまで描くのも自分の拘り、でも描いた事は無駄には
ならない。
言っちゃなんだが新人が自己のダメ出しで2本分描く結果に
なった。倍のキャリアを積めたのだ。
原作付きとはいえ、実戦体験は積めたのだ。
言葉は悪いが、他人の褌で経験が積めたのだ。
新人漫画家でありがちなのは、ストーリーは見事なのに
演出力を含む画力がそれに追いついていない事。
音楽と違って後に「セルフカバー」も出来ない。
※音楽だってセルフカバーが可能になるくらいキャリアを
積んだ後は初期の勢いは無くなってるし・・・
次に自分のストーリーで作画する時、今回の経験が活きる事は
間違いない。
※商業モノを1回描いてるか描いてないかはエライ違いです。
単行本だって3刷目ではイラスト・ヴァージョンに戻って
いるかも知れない。
同人に戻るのも自分の判断、他に持ち込むのも自分の判断。
あまり安井を擁護するのもナニかと思うが、やっぱ安田顕の
演技が良かったから感情移入しちゃいましたよ・・・。
黒木華、オダギリジョー、荒川良々、濱田マリ、ムロツヨシ、
高田純次、小日向文世、要潤・・・。
よい演技されてます。
次回はムロツヨシ・メイン回。
アシスタント10年選手のストーリー。
また締め付けられそうな予感がしますよ・・・。
※しかし「アオイホノオ」組の好演が続きますね。
どっちもイイ配役で、イイ演技されてるんだなぁ・・・。