あるBOX(改)

ボクシング、70年代ロック、ヲタ系、日々の出来事などをウダウダと・・・

最近聴いたCD「チェイス/追跡」

2016年05月05日 | 洋楽
「黒い炎」が余りにも有名なバンド。

正直、アルバムで聴いた事なかったし、そもそも昔は
黒人グループだと思っておりました。

「黒い炎」は、それくらいクロかったのだ。

白人ブラスロック・バンドのチェイス。
「チェイス/追跡」は、いわゆる「Sameタイトル」の
デビュー盤。

01.オープン・アップ・ワイド
02.ジョージアの夏
03.いかした女
04.ハンドバッグと正装
05.黒い炎
06.ボーイズ・アンド・ガールズ
07.組曲「炎の流れ」



「黒い炎」が余りにも強烈なので、他の曲が目立たないが
1曲目インストでのトランペットは強烈だし、クラシカルな
アンサンブルもあるし・・・で、ジャズロック・テイストも
感じられます。

テクニカルなベースがクローズアップされた曲もあり、
ダミ声ヴォーカルが炸裂する曲もある。

なにやら英バンドの「IF」に通じるものを感じてしまい、
ついニヤニヤしてしまった。ある意味でプログレ。

ちなみに黒い炎の原題は「GET IT ON」。
同時期に英グラムロックのT-REXがヒットさせた曲と
同名だが、先にチェイスがヒットさせてた関係で曲名を
「BANG A GONG」と変えざるを得なかったという。

それを考えると、チェイスの曲を「黒い炎」、T-REXの
曲を「ゲット・イット・オン」とした日本が最も妥当だったと
言える気がする。
キーボード・ソロなど聴きドコロ多し。大所帯だが、それぞれの
見せ場が押さえてあるのも良い。

ブラスロックと言いつつホーンは、とことんトランペット。
リズムギターのカッティングとトランペットの絡みは日本の
歌謡曲への影響大か。

リズムもトランペットがリードしたりするので、時々ドラムが
不憫になることも。



1971年デビューのチェイスだが、シカゴやB,S&T程
知名度は無く「黒い炎」だけのイメージが伝わっている。

それが不思議になるほど1stアルバムは充実しているのだが、
アルバム3枚発表した後にリーダーのビル・チェイス含む数名が
移動中の飛行機事故で亡くなっていたんだな・・・。

同様の理由でメイン・メンバーを失ったサザンロックのバンド
レイナード・スキナードはある程度の代表曲は残していたし、
ヴォーカルはヴァンザント弟が後を継いで再結成に漕ぎ着けた。

チェイスは生き残ったメンバーが「サバイバー」というバンドを
結成したという。

しかし、
同バンドが映画「ロッキー」の挿入歌で大ヒットを飛ばした頃には
元チェイスのメンバーは脱退していたそうな。

悲劇のグループでもあるチェイス。
しかし「黒い炎」の鮮烈さはポピュラー音楽史に残るだろう。

ドラマ「重版出来!」

2016年05月05日 | 生活
見てしまった。
TVドラマ「重版出来!」。

そもそも「重版でき!」って呼んでたくらいの私だから
完全に出遅れている。

Twitterで漫画家さんの呟き読んで胸騒ぎしつつ見たら
やっぱり胸がザワついた。



「ゲゲゲの女房」や「アイオホノオ」のドラマを見てた
時のように、必ず「オマエはオレか!?」的なヤツが
出てきて身につまされる事をやらかしてくれる・・・。

そんな感じなのだ。

漫画家や、それを目指す人々や、家族や友人や、編集者や
出版社の方々・・・。
そんな「マンガ」に関わる人々の姿を描き、好評を得ている
TBS火曜ドラマ『重版出来!(じゅうはんしゅったい!)』。

当初は「視聴率が低調」なんて言われてたらしいが、半ば
口コミで面白さが広まって、
いまや我が子が「多くの同級生が見ている」と私に視聴を
訴える程になっているのだ。ザマアミロ。

※ちなみに私が好きなドラマは視聴率が低迷して打ち切りに
 なった物も多い。上戸彩ちゃんの最高作は「下北サンデーズ」
 だと今でも思ってるし、「ライオン先生」なんて粗筋読んだ
 だけでも爆笑できる。

「重版出来!」の主人公は、主演・黒木華(はる)が演じている黒沢心。
ケガで柔道を断念した新米編集者という変わり種で、コミック誌
「週刊バイブス」で新人マンガ家を育てようと熱血している。

そして、「週刊バイブス」編集部のメンバーとして、ドラマの
脇を固めているのが、オダギリジョー、荒川良々、松重豊、
安田顕など個性派の役者陣。



第4話では、いよいよ“新人ツブシ”と悪名高い「週刊バイブス」
編集者・安井が登場。(演じるのは安田顕)。

イラストコミュニケーションサービス「pixiv(ピクシブ)」で
描き手を手っ取り早くチョイスし、原作与えてデビューさせ、
「後は知ったこっちゃない」と言わんばかりの姿勢が印象深い。

安井と主人公・心の対比の中、物語は転がっていくんだろうな
・・・と思うと、また胸がザワつくなぁ。

アシスタントも10年選手とか、評論家みたいになってたりとか
・・・もう胸が痛いっす。

主演の黒木華ちゃんが、また上手く熱い「心」を演じてるね。
お顔が大人計画の平岩紙ちゃんに似てるから、当初は「いっそ
紙に演じさせろ!」とか言ってた事を、ここにお詫びします。

単純に紙ちゃんが好きなのでお許しください。
いまは華ちゃんが紙ちゃんを猛追しています。どっちも好きです。

紙ちゃんには「ニセ心」として登場して欲しい。
黒い心ちゃんが、編集部の衝立横で、ほくそ笑んでても面白いじゃ
ないか・・・。

そんな妄想を抱いてしまう「重版出来!」。
今後も楽しみで御座います。

ヴァン・モリソンの「It's Too Late to Stop Now」続編登場

2016年05月05日 | 洋楽
発売されるのは、ヴァン・モリソンの1973年ライヴ・ツアーを
収めた3CD+DVDボックスセット。

以前「魂の道のり」の邦題で1974年にリリースされていたライヴ・
アルバムの続編。

タイトルは
『It's Too Late to Stop Now: Volumes II, III, IV & DVD』。

未発表だったロサンゼルス公演、カリフォルニア公演、ロンドン公演を
収めたCD3枚と、ロンドン公演(The Rainbow)の映像を収めたDVDが収録
されるとの事。

日本盤は7月発売予定。(海外は6月)

なお、オリジナル盤は『It's Too Late to Stop Now: Volume I』として
リマスター再発(2枚組)されるそうな。



「来日していない最後の大物」と言われるヴァン・モリソンは、
アイルランドが生んだ孤高のシンガーにして、偉大なソング・
ライターでもある。

彼が1973年に行なったコンサート・ツアーには11人編成のカレドニア・
ソウル・オーケストラが同行。
編成は2人のホーン・プレイヤーと4人編成のストリングス・セクション。

『魂の道のりVol. II, III, IV & DVD』に収録される録音はすべて未発表
の音源で、1974年の発表されたライヴ盤『魂の道のり』に収録された物と
重複は無いとの事。

ゼム時代の「グロリア」「ヒア・カムズ・ザ・ナイト」、ソロ作からの
「イントゥ・ザ・ミスティック」、「ウォーム・ラヴ」、「ドミノ」等の
代表曲や、ブルース・R&B・ソウルのカバー曲も演奏されている。

頑固な職人気質でも知られるヴァンは、ライヴ盤『魂の道のり』(1974年)
にて、オーバーダブや差し替えなど一切施さなかったと言われている。

移動が苦手で「ツアー嫌い」のレッテルを貼られたヴァンだが、この時は
充実したツアーに満足感を湛えてステージを務めていたとの事。

【It's Too Late to Stop Now: Volume I】

[CD1]
01. Ain't Nothin' You Can Do
02. Warm Love
03. Into the Mystic
04. These Dreams of You
05. I Believe to My Soul
06. I've Been Working
07. Help Me
08. Wild Children
09. Domino
10. I Just Want to Make Love to You

[CD2]
01. Bring It on Home to Me
02. Saint Dominic's Preview
03. Take Your Hand Out of My Pocket
04. Listen to the Lion
05. Here Comes the Night
06. Gloria
07. Caravan
08. Cyrpess Avenue

【It's Too Late to Stop Now: Volumes II, III, IV & DVD】

[CD1]
VOLUME II (Recorded live at The Troubadour, Los Angeles, May 23, 1973)

01. Come Running
02. These Dreams of You
03. The Way Young Lovers Do
04. Snow in San Anselmo
05. I Just Want to Make Love to You
06. Bring It on Home to Me
07. Purple Heather
08. Hey, Good Lookin'
09. Bein' Green
10. Brown Eyed Girl
11. Listen to the Lion
12. Hard Nose the Highway
13. Moondance
14. Cyprus Avenue
15. Caravan

[CD2]
VOLUME III (Recorded live at the Santa Monica Civic, California, June 29. 1973)

01. I've Been Working
02. There There Child
03. No Way
04. Since I Fell for You
05. Wild Night
06. I Paid the Price
07. Domino
08. Gloria
09. Buona Sera
10. Moonshine Whiskey
11. Ain't Nothing You Can Do
12. Take Your Hand Out of My Pocket
13. Sweet Thing
14. Into the Mystic
15. I Believe to My Soul

[CD3]
VOLUME IV (Recorded live at The Rainbow, London, July 23 & 24, 1973)

01. Listen to the Lion
02. I Paid the Price
03. Bein' Green
04. Since I Fell for You
05. Into the Mystic
06. Everyone
07. I Believe to My Soul
08. Sweet Thing
09. I Just Want to Make Love to You
10. Wild Children
11. Here Comes the Night
12. Buona Sera
13. Domino
14. Caravan
15. Cyprus Avenue

[DVD]
Recorded live at The Rainbow, London, July 24, 1973)

01. Here Comes the Night
02. I Just Want to Make Love to You
03. Brown Eyed Girl
04. Moonshine Whiskey
05. Moondance
06. Help Me
07. Domino
08. Caravan
09. Cyprus Avenue



~個人的にはザ・バンドの「ラスト・ワルツ」で聴かれた「キャラバン」の
爆発的な歌唱が印象的だし、もろアイリッシュ・フォークを歌っている作品が
最高なヴァン・モリソンだが。

孤高の指揮者のようなジャケットに象徴される「魂の道のり」も重要作だから
改めて購入を考えよう。

しかしバドカンの2枚組ライブといい、70年代の音源発掘は凄まじいなぁ。
カネが幾らあっても足りないよ・・・。