あるBOX(改)

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追悼:クリス・スクワイア

2015年07月01日 | 英国ロック
イエスの公式サイト情報として、私がクリスの
急性骨髄性白血病をブログに書いたのが5月20日。

「今後数カ月にわたって米アリゾナ州フェニックスにて
治療が行われる模様」と、洋楽サイトの情報をそのまま
伝えた。

だから専門的な医療機関に身を投じ、最新の治療法で
帰ってきてくれるものだ・・・と思っていたのだ。

ただし、この期間に行うツアーに、代役としてイエスの
元メンバーでマルチプレイヤーのビリー・シャーウッドが
参加すると聞いて
これは、ただ事では無いな・・・とも感じられた。



クリスは1968年の結成時から唯一在籍し続けている純正
オリジナル・メンバーで、他メンバーの出入りを決める
決定権さえ持つ人物。
イエスがクリスなしで活動を行うなんて考えられなかった
からだ。

それが、まさか一ヶ月かそこらで彼の訃報を聞く事に
なるとは・・・。

昨年の「こわれもの・危機」再現ツアーでは元気な姿を
見せ、見るからに重そうなベースを軽々と操り、
「フィッシュ」「燃える朝焼け」のベース見せ場シーンで
ドヤ顔プレイを見せてくれたばっかりなのに。

※ファンの歓声に笑顔で応えてくれたのよ・・・

アンディ・フレイザーもそうだったが、来日ステージで
とても元気そうな姿を客席で見て、「これからもっと
活躍してくれそうだ!」と安心と期待の気持ちを得て、
それから2年と経たずに・・・と云うのも、なおさら
ショックを大きくする。



2012年の「ドラマYES再現ツアー」の来日公演で私は
クリスの真ん前という凄い席をGET。
ベース・アンプが空気を震わせ、我が顔の皮膚をも
ブルブルさせ、ドテッ腹に重い圧を覚えるという
凄い体験もさせてくれた。

こんな事は2度と無いだろう。

J・ブルースもA・フレイザーもEB3ベースを手放して
フレットレス・ベースやカスタムベースなどの「軽い」
音に転向してしまっていたが

J・エントウィッスルとクリス・スクワイアは最後まで
「野太い」ディストーションを効かせたベースで通して
くれた。

イエスはキャリアを通じて最高のライブ・バンドで
あろうとしたプロ集団だが、その中心にいたのは
まさにクリス・スクワイア、その人だった。

67歳の逝去は・・・早すぎるよ。