あるBOX(改)

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ロック・バイオリニストの系譜「エディ・ジョブソン」

2014年11月21日 | 英国ロック
ルックスも良く腕も立ったジョブソンは、
若くしてカーヴド・エアーに参加した天才少年だった。
17歳でダリル・ウェイの後釜として加入するんだから大したもんである。

16歳で、王立音楽院に入学する要件を、すでに満たしてたというジョブソン。
(バイオリン、ピアノ、音楽理論の一通り全て)自分で個人テストを受けて、
認定を受け、入学を申請したところ「16歳では若すぎる」と、ここまで来て
半ば門前払いを食ったとか。

カーヴド・エアーやフェアポート・コンベンションの影響でロックを始めた
ジョブソンはバンドを組んだが、彼の事はカーヴド・エアーの耳にも入る事になり
ダリル・ウェイ脱退時にはジョブソンに白羽の矢が立ったという。



しかも、ジョブソンはキーボードも弾けた。
若いだけにシンセへの順応力もあった。

マルチプレイヤーとして引っ張りだこな面もあり、
ブライアン・イーノが抜けたロキシー・ミュージックの後釜として加入。
これまた見事な演奏を聴かせてくれている。
ライヴで披露する「アウト・オブ・ザ・ブルー」のバイオリン・
ソロなんて圧巻です。
ドイツのTV番組でのLIVEなんて、ジョン・ウェットンが疾走ベースを
弾いてるから益々迫力満点で。
ブライアン・フェリーさんのクネクネ・ヴォーカルとギリギリで
共存してる感じがスリリングで堪りませんでしたよ。

そして、フランク・ザッパのグループにも参加し、腕を磨いたジョブソン。
遂に創立メンバーとして初めて参加したUKで頭角を表す。
元クリムゾンのウェットン(b)、元イエスのブラッフォード(d)、
元テンペストのホールズワース(g)らと組んだUKはプログレ最後の
スーパーバンドとも言われたが、そんな面子と華を競うんだから
やっぱジョブソンさんも大したプレイヤーです。



ホールズワースが抜け、ボジオ&ウェットンとのトリオになったUKも
凝縮された魅力充分。
日本公演LIVE盤での「ナッシン・トゥ・ルーズ」のバイオリンソロ~
キーボードソロの繋ぎも「一人で何役やるの?」と驚く八面六臂の
活躍でした。

まぁ、キース・エマーソンほどハッタリ効かせた楽曲やらなかったから、
その分は損をしてますが、やはりプログレ・ファンからすると
印象深いプレイヤーでありますよ。

UK解散後、パンク/ニューウェーブの時代になったら「もうロック界に
自分の居場所は無くなった」と、さっさと方向転換。

TV番組などの作曲家として名を上げ、早々に賞などを貰っているから
やっぱり才能は隠せないって事でしょうな。

そして時を経てプログレも迎え入れる時代が訪れると演奏家として復活。
再結成UKで来日したりしてロックミュージシャン活動を再開している。

まぁ色々語ったけど、ワタシャこのお方の生の姿も拝んでないから
※UKあっという間にソールドアウト。
次回があったら見に行きたいなぁ・・・。