あるBOX(改)

ボクシング、70年代ロック、ヲタ系、日々の出来事などをウダウダと・・・

無理をしないプログレ・ライヴ:「イエス2014東京公演」を見て(2)

2014年11月26日 | 洋楽
「2014年イエス・ワールド・ツアー」
今回の来日メンバーは

Chris Squire=クリス・スクワイア (B)
Steve Howe=スティーヴ・ハウ (G)
Alan White=アラン・ホワイト (Ds)
Geoff Downes=ジェフ・ダウンズ (Key)
Jon Davison=ジョン・デイヴィソン (Vo)

・・・の5人で、2012年のメンバーと同じ。

「こわれもの」は曲間の繋ぎに良くSEが使われているが
これが結構会場内に大きく響いた。
「ウィ・ハブ・ヘブン」のエンディング足音なんかも、
「こわれもの」そのまんまで感激・・・。

「こわれもの」のSEってP・フロイドっぽかったんだな
・・・なんていまさら感じた次第です。



代表曲も良かったが、
スクワイヤがベースソロを決める「ザ・フィッシュ」、
ハウが難易度を増した演奏を聴かせてくれたアコギ・ソロの
「ムード・フォー・ア・ディ」など、感激させてくれました。

ベースソロも70年代は長々やってたけど、
現在はシェイプされてて、むしろ今回の方が良かったですよ。

バンドの背後に映し出される映像は、かなりストレートな印象。



※「危機」で瞑想ポーズのカラー・シルエットが映し出されたり、
 「シベリアン・カートゥル」で本当にシベリアの平原を
 低空飛行してるような映像が流れたり・・・。

私にとってYESは、もっと観念的な印象があるんですがねぇ。
「危機」は何処の国でも何処の星でもない場所の音楽・・・と
勝手に受け止めてたんですよ。

「燃える朝焼け」なんて、ベスト盤「クラシック・イエス」の
ジャケット絵と朝日のイラストの組み合わせだもんなぁ・・・。



自然が創造した巨大オブジェを下から照らす映像・・・な
ジャケット絵を朝のイメージで使いますか・・・。

取って付けたような太陽のイラストとの組み合わせが
モンティ・パイソンのテリー・ギリアムが作った切り張り絵みたいで
いつ大きな足が上から下りてくるがドキドキでしたよ・・・。

あれなら普通にロジャー・ディーンのイラストを無加工で流した方が
良かったんじゃないかなぁ・・・。



さらなる不満は、最後が「ロンリー・ハート」だった事かな?(笑)
例によってハウさんは80年代風のギターを弾いてらっしゃったが。
これまたスクリーンには当時のミュージック・クリップが・・・。

「こわれもの」「危機」完全再現ライヴなんだから、せめて
「ユアズ・イズ・ノー・ディスグレイス」とか演った欲しかったなぁ
・・・と思わされたもんです。

まぁ、色々と書きましたが、基本的には楽しかったです。

しかし
1988年に始まり、私は何度YESを見てるんでしょうねぇ。
クラプトンは1~2度行って「もう充分」となったし、ストーンズは
4回行って満足したし。

YESに関しては「リレイヤー」や「究極」の再現とか言われたら、
また行っちゃいそうだなぁ・・・。