あるBOX(改)

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行けなかったゾンビーズ日本公演

2012年11月06日 | 英国ロック
所用で行けなかった・・・というより
気がついたら終わっていた。

まぁ、主要メンバーであるコリン・ブランストーン&ロッド・アージェントが吉祥寺スターパインズ・カフェで2001年1月に行った公演を連れと観ている・・・という油断が、チケット発売日チェックを怠らせたのだ。

連れも「あの時に十分感激したからイイよ」と今回は乗り気じゃなかったし。



メンバーもギターを除き前回と同じ。
コリン(Vo)、ロッド(Vo&Key)、ジム・ロッドフォード(元アージェント、キンクス)、ロッドフォードの息子(dr)。

コリン、ロッド、ジムらを中心に再び「ゾンビーズ」を名乗っているというワケだ。
コリン&ロッド名義でのゾンビーズ曲を聴いて「まさにゾンビーズじゃないか!」と思った身としては、それでもイイと思いましたが。

実は2011年にも行われた「The ZOMBIES来日ライブ」
今年の公演は10/14、高田馬場AREA・・・と関東のみ。

まず「ゾンビーズ」とは

1961年にロッド・アージェント(作曲/Keyboards)を中心に結成された英国のロック・グループ。
64年のデビュー曲「She's Not There」は全米2位を記録し、
65年にも「Tell Her No」のヒットを放ち、ブリティッシュ・インヴェイジョンの一角を担ったと言われる。

リード・ヴォーカリストは素晴らしいウィスパー・ヴォイスでも知られるコリン・ブランストーン。

順調と思われたグループだったが、メンバー間の亀裂から、68年に2枚目のアルバム「Odessey & Oracle」を完成して直ぐに解散してしまう。

名盤といわれる「Odessey & Oracle」の発売時、既にバンドは存在していなかったのだ。
当時レコード会社のブレーン的な存在でもあったアル・クーパーは、「これ、良いアルバムだよ」と「Odessey & Oracle」を推薦。

それを受けたレコード会社のプッシュもあり、翌69年にアルバムからシングル・カットされた「Time of The Season /ふたりのシーズン」が、全米3位の大ヒット。
しかし、このとき皮肉にもグループは影も形も無し。時すでに遅し・・・だった。

ゾンビーズ解散後は、ロッドは69年にアージェントを結成、コリンは引退したりソロとして復活したり・・・・。

21世紀に入り、60年代バンド再結成ムーヴメントの中でコリンとロッドのデュオアルバム作ったり、「Odessey & Oracle」全曲演奏コンサートを行ったり・・・。

そして今回はゾンビーズとして2度目の来日。
60年代からのファンには感無量でしょう。

ネットで色々検索したら、やはりセットリストはゾンビーズ代表曲オンパレード。

1曲目は「I Love You(好きさ好きさ好きさ)」、
「Care of Cell 44」、「A Rose for Emily」
「Whenever You're Ready」、
「Going Out Of My Head」や「You've Really Got a Hold on Me」のカヴァー曲。
昨年リリースしたアルバム収録の「Any Other Way」、「This Will Be Our Year」、
「Tell Her No」、「Time of the Season」、「She's Not There」。

アンコールは無かったらしいが、最後は「Summertime」で終了。
全25曲だったとの事。



なお、オープニングアクトは2組の日本バンドが登場し、腰の据わったロックを演奏したそうな。

しかも、そのバンドには「好きさ好きさ好きさ」を大ヒットさせたカーナビーツの元メンバーがいらしたそうで

英語が堪能なその方は、ゾンビーズのメンバーとの会話でカーナビーツはデビューをZOMBIESの「I Love You」で飾り、「Time Of The Season」など数曲をカバーし、「好きさ好きさ好きさ」は大ヒットした・・・と伝えたそうな。

その方はオリジナルメンバーではなく後期参加だったそうだが、
カーナビーツの中心メンバーだった故アイ高野が愛好したというZOMBIESのオープニングアクトを飾り、本番前にはコミュニケーションを取ったなんて・・・本当に感動的な話だ。

音楽ってイイなぁ・・・と思わずにはいられない。

「Time Of The Season/ふたりのシーズン」なんて実に不思議な雰囲気持った名曲だもんなぁ。

あの時代で、無国籍な曲調、最小限のセットで広がる音世界・・・。
何度もCMで使われるのも納得の曲。
私も大好きです。

会場、盛り上がったろうなぁ・・・。