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映画、読書などのメモ

96時間

2018-01-15 | chinema(欧米系映画)

映画を観た。

★96時間
監督:ピエール・モレル
製作:リュック・ベッソン
キャスト:リーアム・ニーソン、 マギー・グレイス、他
2008/フランス


まさに、「父の愛が、パリの街を暴走する。」ただそれだけの映画です。
単純さと明快さがウリの映画であり、90分間、休む事なく壮絶な戦いが続きます。もの凄くリズム感のいい作品ですが、主人公ブライアンのあまりの超人技に唖然として観ていました。また、登場する人間達のあまりの軽薄ぶりにも唖然としました。

主人公ブライアンは「娘を助けるためなら、エッフェル塔でも壊してみせる」と、ただただ敵をなぎ倒して行く。非情ではあるが虫けらを踏みつぶすように、超人が駆け抜ける。96時間というのは、4日間ですが、2〜3日でケリがついたような感覚でした。

爽快感というには、ちょっと安直的暴力シーンの連続ですが、もし仮に、ボクがこの主人公のような状況なら、やはり同じ思いで怒りの絶頂を爆発させるだろうと思います。アドレナリンを最大限に噴出させ、頭と体をフルに動かし続ける事でしょう。復讐鬼のような残虐性も自分の中に潜んでいることに気づきます。アメリカでは、相当な人気作とか。スピード感と怒りの絶頂感が男の共感を呼ぶのでしょうか。

オープニングのニッサン車にはびっくりです。元諜報員の庶民ぽい姿を演出するグッズですが、パリでの戦いシーンはアウディでした。あの戦いの場面で日本車が使われるようになれば凄い事だと思いながら、めまぐるしく変わる壮絶シーンを見つめていました。

ほとんどオチのないのはちょっと拍子抜けです。


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