N の 祝祭日

映画、読書などのメモ

先を読む頭脳

2015-05-02 | 

 

★先を読む頭脳(新潮文庫)
(伊藤毅志と松原仁)が、羽生善治氏へのインタビュー
出版社: 新潮社

おなじみのポーズは羽生善治。この人は言うなれば至極普通の人であり、特にずば抜けた知能を持っている人という訳ではありませんが、将棋の世界ではずば抜けた「先を読む頭脳」の持ち主です。7冠達成の新聞特集は我が家では大切に保管されています。彼のサインももらいにいったこともあるくらいの大ファンです。

将棋の世界で、いかに彼はこれほどの高い勝率を保ち続けることができるのか。羽生善治が話す、勉強法、対局で大事にしていることなど興味深いことがいっぱい詰まっています。へぇーと驚くより、うんうんとうなづくことが多いお話です。

「持ち時間と思考」の中で、
《どんなに時間があっても、読みきれないものは読みきれません。ですから、仮に持ち時間が何十時間あっても結局、残りが一時間とか三十分にならないと踏ん切りがつかないのです。変な言い方ですが、時間はなくならないと意味がないのです》

絶妙な言い回しです。
名人ならではの言い方です。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
«  | トップ | 空中散策の自由・・・マン・... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

」カテゴリの最新記事