Nの祝祭日

映画、読書などのメモ

森崎書店の日々

2017-11-15 | chinema(日本映画)

映画を観た。

★森崎書店の日々
原作:八木沢里志
監督・脚本:日向朝子
キャスト:菊池亜希子、内藤剛志、田中麗奈、他
2010/日本

タイトルでもわかるように、これは古本屋さんを舞台にした物語。
ほんとに何ともないまったりとした内容だった。
若い女の子の失恋話、自分探し、中年男の懐かしい自分探しの旅、そしてcoffeeの香り。
ちょっとつっこみたくなるような類型的物語ではあるが、でもなかなか落ち着くんですね。
ちょっと和風のちょっといい感じのお店でゆっくりくつろぎいただいたお料理のような味わい。
ほんのり薄味で。
ごてごてけばけばした忙しない時代にあって、
時間の流れをゆっくり捕らえ、
街とそこに生きる人の日常を柔らかく包んでくれたのは心地良いもの。
ご馳走様でした。

勘と運だけを頼りに本を選び読むシーンが印象深い。
この作品の一番美しい映像だった。
「読書の真髄」ともいえるような。
東京神田神保町の古本屋街が愛情込めて描かれるている。
なかなか良い景色である。
京都の古本屋さんもずいぶんと数が少なくなったなと感慨深く振り返る。

あの謎の本の値段はどんな基準でいくらの値をつけたんでしょうか。
謎を深めてちょっとお上品。


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