有田芳生の『酔醒漫録』

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国会の野次と政党間闘争の現実

2010-10-04 10:36:44 | 参議院

 10月3日(日)福岡から戻ってきた。金曜日には議員総会のあと本会議と拉致問題特別委員会に出席。午後は四ツ谷で行われた霊感商法被害弁連全国集会で挨拶。統一教会が「拉致だ」「監禁だ」などと騒ぎ立てている問題についても結論だけ語った。「12年も監禁された」などと告訴が行われ、政治家などの圧力などもあったため、警視庁は捜査本部を設置。東京だけでなく全国の関係者を徹底して捜査した結果「拉致や監禁には当たらない」との結論を出した。検察も同じ判断を下し、不起訴処分となったのである。捜査関係者は私にこう語った。「警視庁や東京検察がどれほど徹底した捜査を行ったかを統一教会は知らない。だからいまでも不当だと言い続けているんですよ」。それに加えて言えば、霊感商法に当局が厳しい対応を取るようになり、信者のなかでも動揺が続いていた。そこで組織固めを必要として持ち出していたのが「拉致・監禁」キャンペーンなのだ。集会から国会に戻り3時からの本会議で菅首相の所信表明演説を聞いた。驚いたのは最初から最後まで汚い言葉の野次が続いたことだ。テレビ中継ではそれはわからない。声が裏返った野次を飛ばしたのは旧知の女性議員。国会に来て挨拶をしたとき、人相が変わったなと思ったが、精神がどこかで転換したのだろう。「じゃねーかよー」などという言葉使いを聞くほどに、政治家以前に人間としての未成熟を感じた。はじめて本会議に出たときもそうだが、10時の開会時間になっても、私語を交えながらぞろぞろと入ってくるのは自民党議員。まるで崩壊学級の様相なのだ。羽田空港の待合室で民主党の先輩議員に野次について聞いたところ「前はもっとひどかった」と言われた。その核心は相手を打倒するということなのだろう。これが政党間闘争の現実だ。2日には博多、黒崎、小倉で街頭演説。小倉では多くの方が立ちどまってくれた。夜遅くに中洲の餃子屋「武ちゃん」でホッと一息。