10月26日(火)法務委員会が終わった。質問冒頭にこんな趣旨を語った。〈昨年5月からはじまった裁判員裁判ではじめての死刑求刑が行われ、司法への国民参加が大きな話題となっています。同じときからはじまり強化された検察審査会への関心も小沢一郎議員への起訴議決で高まっています。今日はこの検察審査会についてお訊ねします。まず前提としてお願いしたいのは、専門用語を多用した朗読でなく、だれにもわかりやすい言葉で説明していただきたいということです。作家の井上ひさしさんは「むずかしいことをやさしく やさしいことをふかく ふかいことをゆかいに ゆかいなことをまじめに書くこと」をモットーとしていました。この委員会でも「むずかしいことをやさしく やさしいことをふかく」説明していただくようお願いいたします。〉ところが法務省の刑事局長などの答弁は、予想通りの専門用語の羅列ばかり。国会の政治文化を変えて行くのは並大抵のことではない。東京第5検察審査会で「小沢問題」を起訴議決した平均年齢は1回目も2回目もメンバーが変わってるのに、34・55歳と同じだ。しかしこの組織は内閣からも独立しているため、内実はまったくわからない。会議の開催数、時間、内容なども会議録はあるのに公開する術がないのだ。当局は東京第5検察審査会の事務局が9人であること、コンピューターでクジを引く担当者は事務局長であることを明らかにした。しかし組織そのものの透明性、公平性を確保しなければ政治利用可能な余地が充分にあるということである。実体は内部告発や審査員を探し出して取材するしかない。
【拉致問題特別委員会(10月20日)。委員会内のみで流された横田早紀江さんの訴えを紹介します】
北朝鮮にいる横田めぐみちゃん、元気にしていますか?
お母さんですよ。
あなたがいなくなって長い間本当に捜しました。
どんなにみんなが悲しんだかわかりません。
けれども、あなたがそこにいるってことがわかって、わたしたちは必ず
めぐみちゃんを日本に帰そうと一所懸命にがんばってきました。
ただ、身体を壊さないで欲しいのです。
必ず逢えるから。
家族みんながあなたの帰ってくるのを待っていますし、たくさんの日本の方も一所懸命にそれを願っています。
めぐみちゃん、明るいあの めぐみちゃんが、あのままの めぐみちゃんが元気で帰ってくることを毎日、毎日たくさんの人と一緒に神様にお祈りしていますよ。
必ずそのことが実現することを、もうすぐだと。
お母さんは確信しています。
がんばってね!
元気でいてくださいよ!
お願いします!
2005年12月
横田 早紀江
出典:北朝鮮向け短波放送「しおかぜ」