有田芳生の『酔醒漫録』

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石神井公園に黒鳥がいる!

2010-01-25 08:02:14 | 随感

 1月24日(日)100124_163403 断食で伊東市に滞在したとき、散歩中にたまたま見つけた「OLD BOY」という理髪店に入った。その技術が気に入り、生まれてはじめてひげ剃りのためだけにもう一度訪れた。そのとき聞いた練馬区でのお薦めの店に行った。石神井公園のその店は独身時代にしばしば通ったいまはなき酒場「升一」のすぐ横にあった。雑談で石神井公園に白鳥ではなく黒鳥がいるというので探してみた。道行く人に「今日はあっち」と聞いて急ぐ。いた。何でもオーストラリアなどの南半球にいる鳥だというのだが、なぜ日本の練馬にと不思議な思い。「誰かが捨てたんでしょうか」と詳しい人に聞けば「そうではないだろう」という。ではどこから?やはり独身時代に通った「珈路」へ。選挙用の宣伝物を持ってくるように言われるが、まだ思案中。ネットでもツイッターでも気になることは組織言葉。経験者として思うことは、ある空間にいると無意識に言葉が身体に同化すること。何か批判されるとすぐに「攻撃」されたと思う心性。定型言葉としての「ユーモアをまじえて語りました」という文章などなど。読者には伝わらない。「商品としての原稿」で失格なのは、具体性がまったくないからだ。しかし言い回しだけならばまだいい。思考回路が定型化したならば、「またか」と思われ、広がりに自ら制限を設けることになる。無意識の浸透だから悲しい。「安楽への全体主義」(藤田省三)はいまなお進行中だ。定型言葉に囚われないこと。それは精神の自由を獲得することでもある。