有田芳生の『酔醒漫録』

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「消えた警官」~ドキュメント菅生事件 出版記念シンポジウム

2010-01-05 16:14:02 | お知らせ

 戦後に起こった下山事件、三鷹事件、松川事件・・・、その真相が戦後の闇に消えていきました。しかし、昭和27年6月2日深夜、大分県で起こった駐在所爆破事件・菅生事件は、意外な展開を見せます。
 裁判の過程で国家権力の謀略の姿が次第に明らかにされていったのです。
 九州~東京を結ぶ一本の線、消えた警官・戸高公徳。そして若きジャーナリストたちの執念が、ついに「消えた警官」を追い詰めます。このたび驚くべき「権力の犯罪」と、それに挑んだ「調査報道」の原点を追った「消えた警官~ドキュメント菅生事件」の出版を記念してシンポジウムを開催します。
 ノンフィクションの再興が待たれる今、著者の坂上遼氏に講演していただきます。
また市木春秋こと戸高公徳を発見した共同通信社の若き6人のキャップであった原寿雄氏、ラジオ東京(現TBS)のラジオ番組「菅生事件の記録」で58年に原氏らとともにJCJ会議賞を受賞した田原茂行氏らをお招きして「菅生事件とは何だったのか」をもう一度、検証してみたいと思います。是非、ご参加ください。

■「消えた警官」~ドキュメント菅生事件 出版記念シンポジウム
  権力の犯罪と調査報道、ノンフィクションを語る

■日時:1月30日(土)13:30~(開場/13:15)

■文京区民センター3階・3A会議室 東京都文京区本郷4-15-14
   電話 TEL03(3814)6731
アクセス
   三田線・大江戸線・春日駅:徒歩1分
   丸の内線・後楽園駅:徒歩3分
   総武線・水道橋駅:徒歩7分

■参加費:500円(資料代)

■講演 「消えた警官~ドキュメント菅生事件」
 発言:坂上遼氏

パネル討論 「権力の犯罪と調査報道、ノンフィクションを語る」
パネリスト:原寿雄氏、田原茂行氏、有田芳生氏、坂上遼氏
コーディネーター:二木 啓孝氏

原寿雄(はら・としお)氏の略歴
 1925年(大正14年)神奈川県生まれ。1950年東京大学法学部卒業、
社団法人共同通信社入社。社会部記者として活躍。菅生事件では現場
キャップとして「消えた警官」の所在を割り出しに尽力。その後、
外信部長、編集局長を経て専務理事・編集主幹。1986年~92年
事業部門の(株)共同通信社社長。
主な著書:『ジャーナリズムの思想』『ジャーナリズムの可能性』(岩波新書) 
『デスク日記』(みすず書房 筆名小和田次郎) 

田原 茂行(たはら・しげゆき)氏の略歴
1931年(昭和6年)神奈川県横浜市生まれ。54年ラジオ東京(現東京放送)入社。
58年、録音構成「菅生事件の記録」で日本ジャーナリスト会議賞受賞。以後、
テレビ・ラジオ編成部を経て、83年企画調査局長、86年より東京データビジョ
ン社長。96~00年まで常磐大学人間科学部教授。
著書に『テレビの内側で』『TBSの悲劇はなぜ起こったか』
『視聴者が動いた 巨大NHKがなくなる』(いずれも草思社刊)

有田 芳生(ありた・よしふ)氏の略歴
1952年、京都府生まれ。出版社勤務ののちフリーとなり、1986年にフリーランス
のジャーナリストとして『朝日ジャーナル』の霊感商法批判キャンペーンに参加。
同誌休刊後、「週刊文春」などで統一教会報道や、都はるみ、阿木燿子、宇崎竜童、
テレサ・テンなどの人物ノンフィクションに取り組む。

坂上遼(さかがみ・りょう)氏の略歴
1952年(昭和27年)大分県杵築市生まれ。元放送局社会部記者。司法キャップ、
社会部担当部長、スペシャル番組エグゼクティブ・プロデューサー。現在、
東京経済大学大学院・中央大学総合政策学部兼任講師。
主な著作:『無念は力 伝説のルポライター児玉隆也の38年』(情報センター出版局)、『ロッキード秘録~吉永祐介と特捜検事たち』(講談社)、

二木 啓孝(ふたつき・ひろたか)氏の略歴
1949年(昭和24年)鹿児島県出身。大学在学中から出版社勤務し、79年より小学館「週刊ポスト」専属記者。83年日刊現代入社。95年より「日刊ゲンダイ」ニュース編集部長。07年よりBS11取締役編成・制作局長。政治をはじめ、疑獄事件、企業犯罪、宗教問題など幅広いテーマで取材、執筆、講演活動を続けている。

問い合わせ先:
日本マスコミ文化情報労組会議 (略称:MIC)  事務局・山下一行
〒113-0033 東京都文京区本郷4丁目37-18 いろは本郷ビル2階
TEL:03-3816-2988 FAX:03-3816-2993 mic-un@union-net.or.jp


『小沢主義』の面白さ

2010-01-05 09:10:59 | 読書

 1月5日(火)小沢一郎さんの4年前の書き下ろし著作が文庫本になった。『小沢主義』(集英社文庫)。サブタイトルには「志を持て、日本人」とある。「どぶいた選挙」がなぜ大切なのか、農業の戸別補償問題など、小沢イズムがよくわかる。この1年ほどに4回ほどお会いしただけだが、そこでアドバイスされたことを詳しく説明されているようで、あまりほかの候補者には読ませたくないほどセコイ気持ちにさせる内容だ。昨日は永田町で民主党本部のKさんと打ち合わせ。参議院選挙をいかに闘うのか。そのイメージが鮮明になってきた。思いつきではない「ホンモノ」のプロの蓄積は貴重なもの。情勢の変化や候補者はそれぞれでも、一般的な選挙ノウハウはいくらでもこれからに応用できる。銀座の伊東屋、教文館。プレスセンターへ。坂上遼さんの『消えた警官 ドキュメント菅生事件』(講談社)出版を記念してのシンポジウム開催の打ち合わせ。「朝日ジャーナル」の先輩だった藤森研さん、二木啓孝さん、山下一行さん、坂上さんと相談、雑談あれこれ。開催は1月30日午後1時半から文京区民センター。二木さんと神保町「家康」で政界四方山話。再びブログをしばらく休ませていただく。