有田芳生の『酔醒漫録』

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神保町の悲しい変化

2007-06-14 05:44:08 | 随感

 6月13日(水)カランダッシュのボールペンは街宣車のなかで発見。ホッとする。いただいた手紙に返事を書き、地下鉄で麹町。駅の階段を上ったところに「小僧」がいる。しばしば衣装が変わるから可愛らしい。第一支部で雑用。マスコミ各紙からのアンケートに答えなければならない。ざっと見たところ、憲法改正問題などへの対応が中心だ。これまでの考えを書けばいいのだから難しくはない。田中康夫さんとこれからの日程について打ち合わせ。いよいよ忙しくなる。半蔵門から表参道へ。ジムで15分だけ泳ぐ。これだけの時間でも心地よい。すっかり体重が減っているかと思ったら、1キロあまり増えていた。時間がなくタクシーで新宿。竹村文近さんに鍼を打ってもらう。鉛をぶら下げているかのような身体がすいっと軽くなった。田中健さんと選挙や健康などの世間話。新宿から神保町。高岡書店でコミックの新刊をながめ、東京堂書店。佐野衛店長に参議院選挙について報告。新刊で気になったものがあったけれど、いまは読めないことがわかっているので購入せず。そういえばオウム事件のときの欲求不満がそれだった。そのとき光文社の畏友、新海均さんがこうアドバイスしてくれたことを思い出した。「いまは読めなくてもいいんです」。あのとき教えてくれた言葉を当時の手帳に書いたことを思い出す。机の引き出しを探して見るとギンズブルグのこんなフレーズだった。

 
我を哀れと思わず、容赦することなく、この地雷原を進む。

070613_12020001  あのころの手帳といまの日程を比べてみれば、どうってことのないのだが、年齢が12年重なっている。まずは健康だ。桑田佳祐さんが愛用しているカリン酒を飲むことにした。夕暮れの神保町。金ペン堂も北京亭も閉まっていた。時間は優しいときもあれば悲しいときもある。「ジェイティップルバー」で出版関連の先輩たちと相談、雑談。さっそく「新党日本」のサポーターとして登録して、すでにカンパも振り込んでくれていた。これからの協力について打ち合わせ。店のトイレにはわたしの顔が印刷された「新党日本ニュース」が貼られていた。恥ずかしくもあるがありがたいことだ。政治記者からさまざまな情報が寄せられるが、まったく距離を置いて見ている自分がいる。どこか醒めているのだ。岩田一平編集長が送ってくれた島田裕巳(朝日新書)を少しだけ読む。島田さんとはこの本を読んだあとで会うことになっている。わたしの処女作『現代公明党論』(白石書店)からの引用もあるという。