有田芳生の『酔醒漫録』

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木村佳乃からのメール

2007-06-02 09:37:49 | 芸能

 6月1日(金)時差のせいだろう。朝4時には眼が醒めてしまう。さわやかな感じでもないので、再びまどろむ。「テレサです!」というメールが来た。誰だろうと思えば木村佳乃さんからだった。「すっかり興奮しています」という表現が正直だ。彼女はテレビに新聞にと連日のように登場している。もちろん2日に放送される「テレサ・テン物語 私の家は山の向こう」について語るためである。木村さんにとってこれほどひとつの仕事が露出することははじめてのことだろう。2日は台湾だけではなく世界30か国でも同時に放送される。テレビ朝日がここまで力を入れてくれるとは予想外だった。はじめての原作経験。13年もかけて書いてきたことがこうして形になることへのうれしさがある。朝の「スーパーモーニング」でも木村さんが出演。舟木稔さんやわたしのコメントを折り入れて丁寧にテレサの生涯がまとめてあった。木村さんは「徹子の部屋」にも出ていたようだ。夕方、竹村文近さんに鍼を打ってもらう。最近はジムにも行けない生活だったので、久々の身体への刺激だ。タクシーで中野サンプラザへ。「テレサ・テン トリビュートコンサート」が午後6時半から行われる。楽屋でアグネス?チャンに挨拶。出演はアグネス、マルシア、en-Ray。わたしの役割はゲストとしてアグネスと対話をすることにある。最初は客席で拝見。舞台の背景にあるスクリーンにはテレサの映像が映るようになっている。マルシアが「ふるさとはどこですか」を歌い終ったところで舞台裏へ移動。

 アグネスに呼び込まれて舞台へ。テレサの素顔や天安門事件とのかかわりについてなどを15分ほど話をする。舞台にいていささか驚いたのはライトの強さで客席がほとんど見えないことだ。客席からは舞台は当然のこと、客席の様子もよく見える。ところが舞台からはよく見れば客席の前列あたりが見える程度なのだ。歌手は「見えない」客に向って歌っていることが意外だった。アグネスから「初日ですから」とお土産をもらう。お菓子や著作よりも漢方好きとしては霊芝がうれしかった。事業家アグネスをはじめて知るのだった。客席はほぼ満席。スクリーンから流れたテレサの歌声が懐しい。この催しは、5日には神奈川県民ホール、7日にはグリーンホール相模大野、11日には神戸国際会館で行われる。控室で関係者と雑談。そこに舟木稔さんが姿を現した。「じゃー少し行きましょうか」と二人で新宿へ。「朝日ジャーナル」で対談のまとめの仕事をしたときはじめて行った「美馬」へ。この店は都はるみさんたちにも連れていってもらった日本酒の美味しい店だ。エレベーターを降りると4月27日で閉店したとの張り紙があった。秋田公演中の中村一好さんに電話をして、ご主人が亡くなったことを知る。時間の流れはまた名店を失ってしまった。舟木さんと歌舞伎町を歩き、適当な店に入った。コンサートの感想、テレサに関するこれからの企画などを相談、深夜。