『パパ、だ~いスキ』と言われたパパの映画日記

こどもが二人とも小学生になったけど、「パパだ~いスキ!」と言われてる間は、タイトルを変えませんが。

「デイジー」 アムステルダム無情

2006年05月31日 | 映画
日本のマンガを読んで育ったに違いないと思わせる脚本家あがりのラブコメ野郎クァク・ジェヨンと、正統派かつスタイリイッシュな香港アクションを得意とする撮影監督あがりのアンドリュー・ラウ。
少女マンガのような三角関係に、ジョン・ウー、リンゴ・ラムでおなじみの殺し屋と潜入捜査官の友情モノが混じる。
好みが違う、育ちが違う、ジャンルが違う、韓国代表と香港代表の混成チームで大丈夫?って感じでしたが、途中まではヒジョーに上手くいってました。
広場で突如のドキューン!とその後の展開の途中までは、「う~ん傑作の予感!」とさえ思いましたが、でも、やっぱり融合はしませんでした。
香港臭が強くですぎた後半は、ちょっとイヤになってきました。
韓国:「あの~、ちょっとやり過ぎやと思うんですけど・・・」
香港:「お前らがオランダを舞台にしないとイヤやって言ったんやろ!だからここは好きにやらせんかい!!」
韓国:「え~わい!内緒で『実はボクら、あの時こうしてましてん』のシーン付け足しといたんねん!」
こんな会話があったかどうかわかりませんが、終盤の印象はこんな感じでした。

ファインダー越しに見透かすおじいちゃんにも言われるとうり、笑顔の少ない今回のチョン・ジヒョンは、いかがなもんか?
そのぶん、まるで陸奥A子の少女マンガのような田舎のお花畑のドジっ娘っぷりが輝いて思い出されるけど。
また「JSA」の写真以来、韓国映画の伝統的技になった感のある「すれ違いのようですれ違いでない、実は、あの時こうしてましてん」は、手を変え品を変え、出し惜しみなくふんだんに楽しませてくれます。
韓国映画のこういうとこ好きです。

4年前のヒディンク監督のおかげで、世界一オランダが大好きな韓国人。
これ以上、オランダ好きの国民が増えないように、今日からかの監督様は、吊るし上げておきました。

ニッポン、ガンバレ~!


★★★