『パパ、だ~いスキ』と言われたパパの映画日記

こどもが二人とも小学生になったけど、「パパだ~いスキ!」と言われてる間は、タイトルを変えませんが。

「クライング・フィスト」 「殴られ屋」VS「ガチンコ ファイトクラブ」

2006年05月18日 | 映画
なんじゃ、このクソガキ(ユ・サンファン)!
これが我が子なら、家に入れないし、飯も食わさん!
あんな憎まれ口叩くなら差し入れもせんし、
だいたい19歳になってんねやったら自分のことは自分でせい!!
なぜに石倉三郎似の親父(キ・ジュボン)は、警察に頭を下げ、「もう来るな!」と言われた少年院にも足しげく通って甘いものを差し入れし、息子のために肉体労働までするのか・・・。
わからん・・・。
けど、「殴られ屋」(チェ・ミンシク)の親子関係を見ててわかった。
あのクソガキにもこんな時代があった。
こんなカワイイ時代もあった。
たとえ、グレてもやっぱりまぎれもない自分の息子。
やっぱ、頭下げるし、差し入れもしに行くわ。
弟分のヤツが、収監されてるコイツの替わりにとはいえ、あんなにおばあさんの世話をするのも、きっとコイツがめちゃくちゃイイヤツやからなんやろね。

こんな子があんなんになるとは思いたくないけど。
お父さん、虚弱だから肉体労働させないでね!
それから、親のありがたみがわかるのも死んでからというのはイヤやで~。


最初はテクニック系の映画なのかと思ったくらい、ドキュメント風あり、「マイノリティ・リポート」より好みな銀残しアクションがあったりと連発。
カットがあんまり割られてないから、臨場感あるファイトシーンやなと思ったら、本当に試合をしてたんか~!
新人戦だから、ボクシングの技術より振り回しパンチや殴り合いの試合になってるのもリアルっぽい。
パク・チャヌク監督を師匠と呼ぶリュ・スンワン監督は、タランティーノが好きだというとうり、耳ちぎりのシーンがあったり、新人戦の1試合目の音楽は布袋寅泰の「新・仁義なき戦い」(「キル・ビル」)に激似だったりしてた。
父親の事故り方は、黒沢清のようだったけど、監督的には北野武なんだろうか。

「わたしの、ボクのお父さん」。
あんな授業あったら、最悪です。
日本の文科省は、あんなの「課外授業 ようこそ先輩」だけにしといてください。


★★★