京都楽蜂庵日記

ミニ里山の観察記録

医者の効用とは何か?

2020年07月16日 | 環境と健康

  ウイリアム・オスラー (William Osler: 1849-1919)はイギリスの生んだ偉大な医科学者である。生存中にジョンズ・ホプキンズ医科大学教授、後にオクスフォード大学の内科欽定教授をつとめた。

(William Osler)

オスラーには、いくつか名言があるが、次の言葉を憶えておくと、あなたはいつか裨益されるでしょう。

 

『神への祈りが一人の患者を治し、小さな丸薬への信仰がいま一人を治し、さらに催眠術的治療が三人目を、そして医者への信頼が四人目を治癒する』

 そうすると、一人の病人が神に祈り、プラシーボ薬を信じ、プラシーボ治療を疑わず、さらに自分の医者を名医と信頼することにより、病気が治る可能性は4倍になるということだ。

 ともかくオスラーの時代には、ベッドサイドマナーが医師として最高の資産であるとみなされていた。ところが、最近の医者は病院で患者の方を見ずにパソコンの画面ばかりみているらしい。これは、友人の京大名誉教授の一人が京大病院で診てもらったときの感想を聞き伝えたものである。今や、医者の信頼によって治癒するという雰囲気になっていないようだ。

 

 

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