ミカン科カラタチ属の落葉低木。名前は唐橘(からたちばな)から来たとされる。枝に稜角があり、鋭い刺が互生する。「枕草子」ではカラタチの鋭い棘を嫌って「カラタチは名よりも見るは恐ろし」と記されている。葉にはアゲハチョウが産卵し幼虫が食べる。特有の芳香がありその化学成分の一つはシトラールである。昔の屋敷ではこの木を生け垣にしたが最近は見当たらない。これは吉田神社参道に残っているものでいまではめずらしい。
枳殻の芽を吹く垣や春惜む 漱石
ミカン科カラタチ属の落葉低木。名前は唐橘(からたちばな)から来たとされる。枝に稜角があり、鋭い刺が互生する。「枕草子」ではカラタチの鋭い棘を嫌って「カラタチは名よりも見るは恐ろし」と記されている。葉にはアゲハチョウが産卵し幼虫が食べる。特有の芳香がありその化学成分の一つはシトラールである。昔の屋敷ではこの木を生け垣にしたが最近は見当たらない。これは吉田神社参道に残っているものでいまではめずらしい。
枳殻の芽を吹く垣や春惜む 漱石