京都楽蜂庵日記

ミニ里山の観察記録

カラタチ(枳殻)

2013年06月04日 | ミニ里山記録

ミカン科カラタチ属の落葉低木。名前は唐橘(からたちばな)から来たとされる。枝に稜角があり、鋭い刺が互生する。「枕草子」ではカラタチの鋭い棘を嫌って「カラタチは名よりも見るは恐ろし」と記されている。葉にはアゲハチョウが産卵し幼虫が食べる。特有の芳香がありその化学成分の一つはシトラールである。昔の屋敷ではこの木を生け垣にしたが最近は見当たらない。これは吉田神社参道に残っているものでいまではめずらしい。

    枳殻の芽を吹く垣や春惜む  漱石

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする